胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第75問
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a メチルベナクチジウム臭化物は、交感神経の伝達物質であるアドレナリンと受容体の反応を妨げることで、胃痛、腹痛を鎮める。b パパベリン塩酸塩は、胃液分泌を抑える作用があるため、胃酸過多や胸焼けに対する効果を期待して用いられる。c オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。d アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
正答 (5)
正答は (5)。正しいのは(c)(d)です。
【(a)が誤り ―― アセチルコリンとの反応を妨げる】
メチルベナクチジウム臭化物は抗コリン成分で、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げることで、胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪)を鎮めます。
設問は ……
「交感神経の伝達物質である
アドレナリン」と書いていますが、副交感神経のアセチルコリンです。
抗コリン成分 ……
メチルベナクチジウム臭化物、ブチルスコポラミン臭化物、メチルオクタトロピン臭化物、ジサイクロミン塩酸塩、ロートエキス。
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共通の注意 ……
排尿困難、口渇、便秘、目のかすみ、異常なまぶしさ、動悸等の副作用。
緑内障、前立腺肥大による
排尿困難がある人では症状の悪化を招くおそれ。
【(b)が誤り ―― 胃液分泌を抑える作用はない】
パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示しますが、胃液分泌を抑える作用はありません。
抗コリン成分との違い ……
抗コリン成分 …… 自律神経系を介して
胃腸の運動を調整する
パパベリン塩酸塩 …… 消化管の平滑筋に
直接働く
注意 ……
抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではありませんが、眼圧を上昇させる作用を示すため、緑内障の診断を受けた人は相談することとされています。
【(c)正しい ―― オキセサゼイン】
局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用されます。
注意 ……
妊娠中における安全性は確立されていないため、妊婦又は妊娠していると思われる人は使用しないこととされています。
小児(15歳未満)についても安全性が確立されておらず、使用を避けます。
【(d)正しい ―― アミノ安息香酸エチル】
メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避けます。
メトヘモグロビン血症とは ……
赤血球中のヘモグロビンの一部が酸素と結合しない
メトヘモグロビンに変化して、酸素運搬能力が低下し、貧血症状を呈する病態です。
年齢の数字 ……
6歳未満です。
15歳未満ではありません。
一般用医薬品で6歳未満という区切りが出てくるのはこの成分だけなので、そのまま覚えてください。
出典:登録販売者試験 令和7年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ
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