高齢者の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第11問
高齢者の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある。b 高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。c 高齢者において、生理機能の衰えの度合いは個人差が小さいので、年齢のみから副作用のリスク増大の程度を判断することは容易である。d 高齢者によくみられる傾向として、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合等があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要となる。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (2)
正答は (2)。組み合わせは a 正、b 正、c 誤、d 正 です。
高齢者に関する設問は、個人差が大きいという一点を軸にすると、ほとんどの選択肢が判断できます。
【(a)正しい ―― 基礎疾患との衝突】
高齢者は持病を抱えていることが多く、一般用医薬品の成分によってはその持病を悪化させたり、治療中の薬の効き目を邪魔したりします。たとえば次のような組み合わせです。
抗コリン作用をもつ成分 …… 緑内障や前立腺肥大による排尿困難を悪化させる
交感神経を刺激する成分 …… 高血圧、心臓病、糖尿病を悪化させる
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ナトリウムを含む成分 …… 高血圧や心臓病、むくみのある人で問題になる
【(b)正しい ―― 嚥下障害と誤嚥】
喉の筋肉が衰えると飲み込む力が落ち(嚥下障害)、内服薬を喉に詰まらせやすくなります。誤って気管に入れば誤嚥性肺炎につながりますので、十分な水とともに服用するよう伝えます。
【(c)が誤り ―― 個人差は「大きい」】
ここが唯一の誤りです。高齢者の生理機能の衰えには個人差が大きく、年齢だけから副作用のリスクがどれくらい増すかを判断することは難しいとされています。「個人差が小さい」「年齢のみから判断できる」という表現は、まず誤りと考えてください。
あわせて、手引きで高齢者とされるのは、おおよそ65歳以上という目安です。ただしこれはあくまで目安であり、実際にはその人の状態を見て判断します。
【(d)正しい ―― 伝え方への配慮】
説明の理解に時間がかかる、細かい文字が読みにくい、内容を覚えていられない、といったことが起こりやすくなります。ゆっくり、短く、必要なら書いて渡す、家族にも伝える、といった配慮が求められます。
高齢者では生理機能の衰えのうち、特に次の2つが副作用につながります。
肝臓の機能低下 …… 代謝が遅くなり、成分が体内に長くとどまる
腎臓の機能低下 …… 排泄が遅くなり、同じ量でも作用が強く出やすい
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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最終更新日
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