強心薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第36問

強心薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a センソが配合された丸薬、錠剤等の内服固形製剤は、口中で噛み砕いて服用することとされている。b ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。c リュウノウは、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。d 苓桂朮甘湯には、強心作用が期待される生薬が含まれているため、通常用量においても、悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることがある。

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(b)(c)の2つです。 【(a)が誤り ―― センソは噛まずに飲む】 センソは、ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の耳腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示します。 センソには局所麻酔作用があり、口中で噛み砕くと舌が麻痺することがあります。そのため、センソが配合された丸薬、錠剤等の内服固形製剤は、噛まずにそのまま服用することとされています。問題文は正反対のことを述べていますので誤りです。 またセンソは、1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されており、一般用医薬品では1日用量が5mg以下となるよう定められています。有効域が狭く、通常用量でも悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることがあります。
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【(b)正しい ―― ゴオウはウシの胆石】 ゴオウ(牛黄)は、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬です。強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされます。記述のとおりです。 基原動物と部位はそのまま問われますので、紛らわしいものを並べて覚えましょう。 ゴオウ …… ウシの胆嚢中の結石 ジャコウ …… ジャコウジカの雄の麝香腺分泌物 センソ …… ヒキガエルの耳腺分泌物 ロクジョウ …… シカの雄の幼角 【(c)正しい ―― リュウノウは気つけ】 リュウノウは、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられます。リュウノウに含まれるボルネオールという成分が、その働きを担っています。 なお「気つけ」とは、心臓の働きが低下して意識が朦朧としているときに、意識をはっきりさせることをいいます。ジャコウやゴオウ、ジンコウにも気つけの効果が期待されます。 【(d)が誤り ―― 苓桂朮甘湯に強心生薬は入っていない】 苓桂朮甘湯は、強心作用が期待される生薬を含まず、主に利尿作用によって、水毒(体の水分の偏り)の排出を促すことを主眼とする漢方処方です。体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏に適すとされます。 強心生薬を含まないのですから、「強心作用が期待される生薬が含まれているため」という前提そのものが成り立たず、誤りとなります。 なお、苓桂朮甘湯は構成生薬としてカンゾウを含むため、大量に使用すると偽アルドステロン症を生じるおそれがある点には注意してください。

出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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