循環器用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第40問
循環器用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a ヘプロニカートは、肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。b 三黄瀉心湯を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける必要がある。c 生薬成分であるコウカには、末梢の血行を促してうっ血を除く作用があるとされる。d ユビデカレノンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
- (1)(a、b)
- (2)(b、c)
- (3)(c、d)
- (4)(a、d)
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(b)(c)の2つです。
【(a)が誤り ―― 書かれているのはユビデカレノン】
「肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く」のは、ユビデカレノン(コエンザイムQ10)の説明です。ヘプロニカートではありません。
ヘプロニカートは、イノシトールヘキサニコチネートと同じく、ニコチン酸を遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされます。ビタミンEと組み合わせて用いられる場合が多い成分です。
解説の続きをみる続きを閉じる
【(b)正しい ―― 三黄瀉心湯と瀉下薬】
三黄瀉心湯を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける必要があります。記述のとおりです。
理由は、三黄瀉心湯が構成生薬としてダイオウを含むためです。ダイオウは大腸を刺激して排便を促す生薬ですので、瀉下薬と併用すると激しい腹痛を伴う下痢等を生じるおそれがあります。
ダイオウを含む処方については、次の点が共通して問われます。
瀉下薬との併用を避ける
授乳中の人では、乳児に下痢を生じるおそれがある
体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向き
三黄瀉心湯は、体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向等のあるものの高血圧の随伴症状、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害等に適すとされます。鼻血に用いる場合は5〜6回使用しても改善がみられないときは中止して相談します。
【(c)正しい ―― コウカは血行を促す】
コウカには、末梢の血行を促してうっ血を除く作用があるとされます。記述のとおりです。
コウカ(紅花)は、キク科のベニバナの管状花をそのまま又は黄色色素の大部分を除き、圧搾して板状としたものを基原とする生薬です。
なお、コウカは婦人薬にも、血行を改善する目的で用いられます。
【(d)が誤り ―― 書かれているのはルチン】
「ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる」のは、ルチンの説明です。ユビデカレノンではありません。
ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって、血液循環の改善効果を示すとされる成分です。
ユビデカレノンについては、次の点も重要です。
15歳未満の小児向けの製品はない
2週間ほど使用して症状の改善がみられない場合には、いったん使用を中止して相談する
心臓病の診断を受けた人では、使用前に相談
副作用として、胃部不快感、食欲減退、吐きけ、下痢、発疹、痒み
【循環器用薬の成分をまとめる】
この設問で登場した成分を整理しておきましょう。
ユビデカレノン …… 心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高める
ヘプロニカート、イノシトールヘキサニコチネート …… ニコチン酸を遊離して末梢の血液循環を改善
ルチン …… ビタミン様物質。毛細血管の補強、強化
コウカ …… 末梢の血行を促しうっ血を除く
出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は愛知県の見解ではありません。内容について、愛知県へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「主な医薬品とその作用」のほかの問題
- 令和7年度 第21問かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤のうち、マオウを含むものとして、正しいものの組み合
- 令和7年度 第34問眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 令和7年度 第47問眼科用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和7年度 第60問登録販売者が行う医薬品の販売時における受診勧奨に関する記述のうち、誤っているものはどれか
- 令和5年度 第34問浣腸薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和5年度 第47問眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
スポンサーリンク

