次の表は、ある一般用医薬品のビタミン主薬製剤に含まれている主な有効成分の一覧である。この医薬品に関する記述のうち、正しい…
主な医薬品とその作用 第44問
次の表は、ある一般用医薬品のビタミン主薬製剤に含まれている主な有効成分の一覧である。この医薬品に関する記述のうち、正しい組み合わせはどれか。2錠中レチノールパルミチン酸エステル 2.354mgチアミン硝酸塩 10mgピリドキシン塩酸塩 15mgシアノコバラミン 10µgニコチン酸アミド 25mgトコフェロールコハク酸エステルカルシウム 12mga この製剤はビタミン主薬製剤であり、多く摂取しても過剰症が生じるおそれはない。b レチノールパルミチン酸エステルは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要である。c この製剤は、授乳婦の使用を避ける必要がある。d シアノコバラミンは、赤血球の形成を助け、また、神経機能を正常に保つために重要である。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (5)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
正答 (4)
正答は (4)。組み合わせは a 誤、b 正、c 誤、d 正 です。
表に並んだ成分名は、次のようにビタミンの一般名へ置き換えて読みます。まずこの読み替えができるかどうかが問われています。
レチノールパルミチン酸エステル …… ビタミンA
チアミン硝酸塩 …… ビタミンB1
ピリドキシン塩酸塩 …… ビタミンB6
シアノコバラミン …… ビタミンB12
ニコチン酸アミド …… ナイアシン
トコフェロールコハク酸エステルカルシウム …… ビタミンE
【(a)が誤り ―― ビタミンにも過剰症がある】
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ビタミン主薬製剤であっても、多く摂取すれば過剰症を生じるおそれがあります。特に脂溶性ビタミンは体内に蓄積しやすく、問題になります。
脂溶性ビタミン …… A、D、E、K。蓄積しやすく過剰症に注意
水溶性ビタミン …… B群、C。余分は尿に出るが、過剰摂取が無害というわけではない
この製剤にはビタミンAとビタミンEという脂溶性ビタミンが含まれていますので、なおさら「過剰症が生じるおそれはない」とは言えません。
【(b)正しい ―― ビタミンAの働き】
レチノールパルミチン酸エステルはビタミンAです。ビタミンAは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素です。記述のとおりです。
不足すると暗いところで物が見えにくくなる夜盲症を生じます。「暗いところで見る」と結びつけて覚えてください。
【(c)が誤り ―― 避けるべきは授乳婦ではない】
ビタミンA主薬製剤で注意が必要なのは、妊娠3か月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性、妊娠を希望する女性です。ビタミンAを1日10000国際単位以上摂取した妊婦から生まれた児に、先天異常の割合が高いとの報告があるためです。添付文書では「相談すること」に挙げられています。
授乳婦について、この製剤の使用を避けなければならないという定めはありませんので、c は誤りです。「妊婦」と「授乳婦」を入れ替える出題は頻出ですので、どちらが問われているかを必ず確認してください。
【(d)正しい ―― ビタミンB12の働き】
シアノコバラミンはビタミンB12で、赤血球の形成を助け、神経機能を正常に保つために重要な栄養素です。記述のとおりです。
ビタミンの働きは次のように整理しておきましょう。
ビタミンB1 …… 炭水化物からのエネルギー産生。神経の正常な働き、腸管運動の推進
ビタミンB2 …… 脂質の代謝、皮膚や粘膜の機能維持
ビタミンB6 …… タンパク質の代謝、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持
ビタミンB12 …… 赤血球の形成、神経機能の維持
ビタミンC …… 皮膚や粘膜の機能維持、メラニンの産生抑制
ビタミンE …… 血流を改善、体内の脂質を酸化から守る
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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