鼻炎用点鼻薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第48問
鼻炎用点鼻薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a ナファゾリン塩酸塩は、鼻粘膜を通っている血管を拡張させ、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として用いられる。b グリチルリチン酸二カリウムは、鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として用いられる。c ケトチフェンフマル酸塩は、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として用いられる。d リドカイン塩酸塩は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として用いられる。
- (1)(a、b)
- (2)(a、c)
- (3)(b、d)
- (4)(c、d)
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(b)(d)の2つです。
鼻炎用点鼻薬の成分を、目的別に整理してから選択肢を見ていきましょう。
アドレナリン作動成分 …… 血管を収縮させ、鼻粘膜の充血・腫れを抑える。ナファゾリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩
抗ヒスタミン成分 …… くしゃみ、鼻汁を抑える。クロルフェニラミンマレイン酸塩、ケトチフェンフマル酸塩
抗アレルギー成分 …… 肥満細胞からの遊離を抑える。クロモグリク酸ナトリウム
局所麻酔成分 …… 鼻粘膜の過敏性や痛み・痒みを抑える。リドカイン、リドカイン塩酸塩
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殺菌消毒成分 …… 二次感染を防止する。ベンザルコニウム塩化物、セチルピリジニウム塩化物
抗炎症成分 …… 鼻粘膜の炎症を和らげる。グリチルリチン酸二カリウム
【(a)が誤り ―― 血管は「収縮」させる】
ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、鼻粘膜を通っている血管を収縮させることによって、鼻粘膜の充血や腫れを和らげます。問題文は「拡張させ」としていますので誤りです。
鼻づまりは、鼻粘膜の血管が広がって充血しているために起こります。したがって、血管を収縮させれば通りが良くなる、という筋道です。
ただし、過度に使用されると、鼻粘膜の血管が反応しなくなり、血管が拡張して二次充血を招き、かえって鼻づまりがひどくなります。連用を避けるよう助言してください。
【(b)正しい ―― グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分】
グリチルリチン酸二カリウムは、鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として用いられます。記述のとおりです。
グリチルリチン酸はカンゾウに含まれる成分で、抗炎症作用をもちます。鼻炎用点鼻薬のほか、かぜ薬、胃腸薬、歯槽膿漏薬、外用薬など、幅広い薬効群に配合されます。
内服する場合には、偽アルドステロン症に注意が必要です。1日最大服用量がグリチルリチン酸として40ミリグラム以上となる製品では、高齢者、むくみのある人、心臓病・腎臓病・高血圧の診断を受けた人は使用前に相談することとされています。
【(c)が誤り ―― ケトチフェンは抗ヒスタミン成分】
ケトチフェンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分であり、くしゃみや鼻汁等の症状を緩和することを目的として用いられます。
鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止するのは、ベンザルコニウム塩化物、セチルピリジニウム塩化物といった殺菌消毒成分の働きです。
ベンザルコニウム塩化物については、陽性界面活性成分であり、一般細菌類、真菌類には効果があるが、結核菌やウイルスには効果がないという点が重要です。
【(d)正しい ―― リドカインは局所麻酔成分】
リドカイン塩酸塩は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として用いられます。記述のとおりです。
リドカイン、リドカイン塩酸塩は局所麻酔成分で、鼻炎用点鼻薬のほか、外用痔疾用薬、口内炎用薬、外皮用薬にも配合されます。
なお、まれにショック(アナフィラキシー)を生じることがある点も押さえておきましょう。
【鼻炎用点鼻薬について、その他】
鼻炎用点鼻薬は、一般に、局所(鼻腔内)に適用されるものであるが、成分が鼻粘膜を通っている血管から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある
スプレー式鼻炎用点鼻薬は、使用前に鼻をよくかんでおく
点鼻薬の容器の先端を、他の人と共用しない
出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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