口内炎及びその治療に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第53問
口内炎及びその治療に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a 口内炎は、栄養摂取の偏り、ストレスや睡眠不足、唾液分泌の低下、口腔内の不衛生などが要因となって生じることが多いとされ、通常であれば1~2週間で自然寛解する。b 口内炎が再発を繰り返す場合には、ベーチェット病などの可能性も考えられるので、医療機関を受診するなどの対応が必要である。c ステロイド性抗炎症成分であるアズレンスルホン酸ナトリウムは、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。d シコンは、ムラサキ科のムラサキの葉を基原とする生薬で、患部からの細菌感染を防止することを期待して口内炎用薬に用いられる。
- (1)(a、b)
- (2)(b、c)
- (3)(c、d)
- (4)(a、d)
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)(b)の2つです。
【(a)正しい ―― 口内炎の原因と経過】
口内炎は、栄養摂取の偏り、ストレスや睡眠不足、唾液分泌の低下、口腔内の不衛生などが要因となって生じることが多いとされます。そして、通常であれば1〜2週間で自然に治ります(自然寛解)。
この「1〜2週間」という期間は数値として問われますので覚えてください。裏を返せば、1〜2週間を過ぎても治らない場合や、再発を繰り返す場合、特に他の疾患が疑われる場合には、医療機関の受診を勧めることになります。
口内炎の原因としては、ほかに次のものも挙げられます。
解説の続きをみる続きを閉じる
疲労やストレス、睡眠不足
ウイルス感染や医薬品の副作用
入れ歯や矯正装具による機械的な刺激
義歯の不適合や誤って噛んだことによる傷
【(b)正しい ―― 背後の病気を疑う】
口内炎が再発を繰り返す場合には、ベーチェット病などの可能性も考えられますので、医療機関を受診するなどの対応が必要です。記述のとおりです。
また、口内炎がなかなか治らない場合には、口腔粘膜に生じた腫瘍の可能性も考えられます。市販薬で様子を見続けるのではなく、受診を勧める判断が求められます。
【(c)が誤り ―― アズレンは非ステロイド】
アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、組織修復・抗炎症の目的で用いられる成分で、ステロイド性抗炎症成分ではありません。ここが誤りです。
含有量によらず長期連用を避ける必要があるのは、ステロイド性抗炎症成分のほうです。口内炎用薬ではデキサメタゾンやトリアムシノロンアセトニドが該当します。ステロイド性抗炎症成分は、その含有量によらず、口腔内に感染を起こしている場合には使用を避けること、長期連用を避けることが求められます。
ステロイド性抗炎症成分は免疫の働きを抑えますので、感染を悪化させるおそれがあるためです。この理由もあわせて押さえておきましょう。
【(d)が誤り ―― シコンは葉ではなく根】
シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬です。「葉」ではありませんので誤りです。
シコンには組織修復促進、抗菌などの作用が期待され、口内炎用薬のほか、外用痔疾用薬にも配合されます。
生薬の設問では、基原植物の科名と用いる部位が入れ替えられます。根、根茎、樹皮、葉、花、果実、種子のどれなのかを意識して覚える習慣をつけてください。
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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