ニコチン及びニコチンを有効成分とする禁煙補助剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第54問
ニコチン及びニコチンを有効成分とする禁煙補助剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a ニコチンは交感神経系を抑制する作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。b 咀嚼剤は、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。c 禁煙補助剤の使用中又は使用直後の喫煙は、血中のニコチン濃度が急激に高まるおそれがあり、避ける必要がある。d 妊婦又は妊娠していると思われる女性は、速やかに禁煙を達成するため、禁煙補助剤を積極的に使用することが望ましい。
- (1)(a、c)
- (2)(b、c)
- (3)(b、d)
- (4)(a、d)
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(b)(c)の2つです。
【(a)が誤り ―― ニコチンは交感神経を興奮させる】
ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示します。そのため、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬など)と併用すると、その作用を増強させるおそれがあります。
問題文は「抑制する」「減弱させる」としており、向きが二重に逆になっています。
交感神経が興奮すると、血圧上昇や心拍数の増加が起こりますので、心臓疾患、脳血管障害、高血圧、糖尿病、甲状腺機能亢進症などの診断を受けた人では、使用前に相談が必要です。
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【(b)正しい ―― 口の中が酸性だと吸収が落ちる】
咀嚼剤(ニコチンガム)は、口腔粘膜からニコチンを吸収させるものです。口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされています。
ほかに、口腔内を酸性にするものとしては、ジュース類があります。「コーヒー、炭酸飲料、ジュース」と3つ並べて覚えておきましょう。
咀嚼剤の使い方についても、あわせて押さえてください。
ゆっくりと断続的に噛む …… 菓子のガムのように噛むと唾液が多く出て、飲み込まれてしまう
飲み込まれたニコチンは吸収されにくい …… 効果が得られないばかりか、吐きけや腹痛の原因になる
大量に使用しても禁煙達成が早まるものではない
【(c)正しい ―― 使用中の喫煙は避ける】
禁煙補助剤の使用中、または使用直後の喫煙は、血中のニコチン濃度が急激に高まるおそれがあり、避ける必要があります。ニコチンの過剰摂取による急性中毒を起こしかねないためです。
ニコチン離脱症状の緩和を目的とするものですから、喫煙を完全に止めたうえで使用するのが原則です。
【(d)が誤り ―― 妊婦は使用を避ける】
妊婦または妊娠していると思われる女性は、禁煙補助剤の使用を避ける必要があります。摂取されたニコチンにより胎児に影響が生じるおそれがあるためです。
禁煙すること自体は望ましいのですが、そのためにニコチン製剤を使うという方法は妊婦には勧められない、という考え方です。「禁煙はよいことだから積極的に」という筋で読ませる引っかけですので注意してください。
同じ理由で、母乳を与える女性も使用を避けることとされています。ほかに、重い心臓病を有する人(3か月以内に心筋梗塞の発作を起こした人、重い狭心症や不整脈と診断された人)、うつ病と診断されたことのある人も使用を避ける対象です。
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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