第1欄の記述は、衛生害虫の防除を目的とする殺虫剤の成分に関するものである。第1欄の作用機序を示す成分は第2欄のどれか。…
主な医薬品とその作用 第59問
第1欄の記述は、衛生害虫の防除を目的とする殺虫剤の成分に関するものである。第1欄の作用機序を示す成分は第2欄のどれか。第1欄除虫菊の成分から開発された成分で、比較的速やかに自然分解して残効性が低いため、家庭用殺虫剤に広く用いられている。殺虫作用は、神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害することによるものである。
- (1)ジクロルボス
- (2)プロポクスル
- (3)メトプレン
- (4)フェノトリン
- (5)フェニトロチオン
正答 (4)
正答は (4)。フェノトリンです。
第1欄の記述には、成分を特定するための手がかりが3つ含まれています。
除虫菊の成分から開発された
比較的速やかに自然分解して残効性が低い
神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害する
この3つがそろうのはピレスロイド系殺虫成分です。選択肢のうちピレスロイド系にあたるのがフェノトリンですので、これが正解となります。
【ピレスロイド系殺虫成分】
ピレスロイド系は、除虫菊に含まれるピレトリンを元に開発された成分群です。ペルメトリン、フェノトリン、フタルスリンなどがあります。
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残効性が低いため、家庭用殺虫剤として広く用いられています。中でもフェノトリンは、殺虫成分で唯一、人体に直接適用されるものとして重要です。シラミの駆除を目的として、シャンプーやてんか粉に配合されます。この一点は繰り返し問われますので必ず覚えてください。
【他の選択肢の分類】
残りの選択肢は、次のように分類されます。
ジクロルボス、フェニトロチオン …… 有機リン系。アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して阻害する
プロポクスル …… カーバメイト系。アセチルコリンエステラーゼと可逆的に結合して阻害する
メトプレン …… 昆虫成長阻害成分。幼虫が蛹になるのを妨げる
【有機リン系との違いに注意】
ピレスロイド系も有機リン系も、どちらも神経に働く点は同じですが、仕組みが違います。
ピレスロイド系 …… 神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害する
有機リン系、カーバメイト系 …… アセチルコリンエステラーゼの阻害による
第1欄には「神経細胞に直接作用して」と書かれていますので、有機リン系やカーバメイト系ではないと判断できます。
なお、有機リン系の殺虫成分は、高濃度または多量に曝露した場合に、縮瞳、呼吸困難、筋肉の麻痺等の症状が現れるおそれがあります。これはアセチルコリンが分解されずに過剰に働くために起こるもので、症状まで含めて押さえておきましょう。
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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