妊娠及び妊娠検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第60問
妊娠及び妊娠検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 妊娠の初期に比べると、妊娠の後期は、胎児の脳や内臓などの諸器官が形づくられる重要な時期であり、母体が摂取した物質等の影響を受けやすい時期でもある。b 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものであり、通常、実際に妊娠が成立してから1週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としている。c 妊娠検査薬の検体は、尿中hCGが検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないこともある。d 閉経期に入っている人では、妊娠検査薬の検査結果が陽性となることがある。
- (1)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (2)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (1)
正答は (1)。組み合わせは a 誤、b 誤、c 正、d 正 です。
【(a)が誤り ―― 器官が形づくられるのは初期】
胎児の脳や内臓などの諸器官が形づくられる重要な時期は、妊娠の初期(妊娠12週まで)です。この時期が、母体が摂取した物質等の影響を最も受けやすい時期にあたります。
問題文は「妊娠の初期に比べると、妊娠の後期は」として、初期と後期を入れ替えていますので誤りです。
ビタミンA主薬製剤で「妊娠3か月以内の妊婦」が相談対象とされているのも、この時期の重要性によるものです。関連づけて覚えておきましょう。
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【(b)が誤り ―― 検出感度は「4週目前後」】
妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものです。通常、実際に妊娠が成立してから4週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としています。問題文は「1週目前後」としていますので誤りです。
この数値は、使用時期の助言に直結します。月経予定日が過ぎて概ね1週目以降が検査に適した時期とされており、それより早く検査しても正確な結果が得られないことがあります。「早く知りたい」という相談を受けたときの助言として実務でも使えますので、しっかり覚えてください。
【(c)正しい ―― 早朝尿がよいが、濃すぎてもよくない】
hCGは尿中に排出されますので、早朝尿(起床直後の尿)が検体として向いています。夜の間に濃縮されるためです。
ただし、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないこともあるとされています。「早朝尿がよい」で終わらせず、この但し書きまで覚えておいてください。
【(d)正しい ―― 閉経期でも陽性になりうる】
閉経期に入っている人では、hCGに似た構造をもつホルモン(黄体形成ホルモン)が分泌されることがあり、妊娠検査薬の結果が陽性となることがあります。
同じように、妊娠以外でも検査結果に影響する場面があります。
絨毛細胞が腫瘍化している場合 …… 妊娠していなくても陽性となることがある
ホルモン剤を使用している場合 …… 妊娠していなくても陽性となることがある
経口避妊薬や更年期障害治療薬を使用している場合 …… 結果に影響することがある
【大前提として押さえること】
妊娠検査薬は、妊娠の早期判定の補助として使うものであって、妊娠しているかどうかを断定するものではありません。陽性であれば、できるだけ早く医師の診断を受けるよう勧めてください。
また、検査結果が陰性であっても、月経の遅れが著しい場合には、続発性無月経等の可能性がありますので、やはり医師の診療を受けるよう助言します。
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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最終更新日
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