呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

人体の働きと医薬品 第64問

呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 呼吸器系は、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなり、そのうち、鼻腔から咽頭・喉頭までの部分を上気道という。b 咽頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。c 喉頭の大部分と気管から気管支までの粘膜は線毛上皮で覆われており、吸い込まれた粉塵、細菌等の異物は、気道粘膜から分泌される粘液にからめ取られ、線毛運動による粘液層の連続した流れによって気道内部から咽頭へ向けて排出され、唾液とともに嚥下される。d 肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。

正答 (5)
正答は (5)。a〜d はすべて正しい記述です。 【(a)正しい ―― 上気道と下気道の境目】 呼吸器系は、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなります。このうち、鼻腔から咽頭・喉頭までの部分を上気道、気管から気管支、肺までの部分を下気道といいます。 境目は喉頭と気管の間です。つまり喉頭は上気道に含まれるという点が要点で、ここを「気管まで上気道」と書き換えた選択肢が出ます。 なお、喉頭は、咽頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官で、発声器としての役割ももっています。喉頭上部にある声帯が振動することで声が発せられます。
解説の続きをみる続きを閉じる
【(b)正しい ―― 扁桃は免疫の関所】 咽頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われます。記述のとおりです。 咽頭は、鼻腔と口腔につながって喉の奥に伸びている部分で、消化管と気道の両方に属します。飲食物と空気の通り道が交差する場所であるため、扁桃という守りが置かれている、と理解すると覚えやすくなります。 【(c)正しい ―― 線毛による異物の排出】 喉頭の大部分と気管から気管支までの粘膜は線毛上皮で覆われており、吸い込まれた粉塵、細菌等の異物は、気道粘膜から分泌される粘液にからめ取られ、線毛運動による粘液層の連続した流れによって気道内部から咽頭へ向けて排出され、唾液とともに嚥下されます。記述のとおりです。 長い文ですが、内容は「粘液で捕まえて、線毛で運び上げて、飲み込む」という一本の流れです。そのように要約して覚えておけば、細部を入れ替えた選択肢にも気づけます。 なお、鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっています。かぜやアレルギーのときに鼻汁の分泌が増えるのは、この防御反応によるものです。 【(d)正しい ―― ガス交換の向き】 肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われます。記述のとおりです。 ここは向きを入れ替えた選択肢が定番ですので、落ち着いて読んでください。肺で「二酸化炭素を出して、酸素を受け取る」のは、呼吸の意味そのものです。 肺胞について、あわせて次の点も押さえておきましょう。 肺自体には肺を動かす筋組織がない …… 自力で膨らんだり縮んだりできない 横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮する 肺胞の壁は非常に薄い …… 周囲を毛細血管が網の目のように取り囲んでいる 肺胞気中の二酸化炭素は呼気に混じって排出される

出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は愛知県の見解ではありません。内容について、愛知県へのお問い合わせはできません。

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「人体の働きと医薬品」のほかの問題

  1. 令和7年度 第63問呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  2. 令和7年度 第69問外皮系に関する記述のうち、正しいものはどれか。
  3. 令和7年度 第75問薬の代謝、排泄に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはど
  4. 令和6年度 第61問消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  5. 令和6年度 第67問目に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、
  6. 令和6年度 第73問内服薬の剤形及び使用方法に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク