血液に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
人体の働きと医薬品 第65問
血液に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 血液は、血漿と血球からなり、酸素や栄養分を全身の組織に供給し、二酸化炭素や老廃物を肺や腎臓へ運んでいる。b リンパ球は、リンパ節、脾臓等のリンパ組織で増殖し、細菌、ウイルス等の異物を認識するB細胞リンパ球と、それらに対する抗体(免疫グロブリン)を産生するT細胞リンパ球がある。c 白血球の約60%を占めている好中球は、血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、感染が起きた組織に遊走して集まり、細菌やウイルス等を食作用によって取り込んで分解する。d 血管の損傷部位では、血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こり、血漿タンパク質の一種であるフィブリノゲンが傷口で重合して線維状のフィブリンとなる。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (3)
正答は (3)。組み合わせは a 正、b 誤、c 正、d 正 です。
【(a)正しい ―― 血液の役割】
血液は、血漿と血球からなり、酸素や栄養分を全身の組織に供給し、二酸化炭素や老廃物を肺や腎臓へ運んでいます。記述のとおりです。
行きと帰りで運ぶものと届け先が変わる点を、次のように整理しておきましょう。
組織へ運ぶもの …… 酸素、栄養分
組織から運び出すもの …… 二酸化炭素は肺へ、老廃物は腎臓へ
血液にはこのほか、ホルモンを運ぶ役割や、体温を維持する役割もあります。
【(b)が誤り ―― B細胞とT細胞の役割が逆】
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正しくは、異物を認識するのがT細胞リンパ球、その異物に対する抗体(免疫グロブリン)を産生するのがB細胞リンパ球です。問題文は両者を入れ替えていますので誤りです。
T細胞リンパ球 …… 異物を認識する
B細胞リンパ球 …… 抗体(免疫グロブリン)を産生する
覚え方としては、B細胞が抗体(英語の頭文字から連想して)を作る、と結びつけておくとよいでしょう。リンパ球は、リンパ節、脾臓等のリンパ組織で増殖し、白血球の約3分の1を占めます。
【(c)正しい ―― 好中球は最多の白血球】
好中球は、白血球の約60パーセントを占めています。血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、感染が起きた組織に遊走して集まり、細菌やウイルス等を食作用によって取り込んで分解します。記述のとおりです。
白血球の種類と割合は数値で問われますので、まとめて覚えてください。
好中球 …… 約60パーセント。最も数が多い。食作用
リンパ球 …… 約3分の1。T細胞とB細胞
単球 …… 約5パーセント。最も大きく、強い食作用をもつ。組織に入るとマクロファージと呼ばれる
【(d)正しい ―― 止血の仕組み】
血管の損傷部位では、血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こり、血漿タンパク質の一種であるフィブリノゲンが傷口で重合して線維状のフィブリンとなります。記述のとおりです。
フィブリンの線維に、血球やその他の血漿タンパク質が絡まって血餅となり、傷口をふさいで止血が完了します。
「フィブリノゲン(溶けている状態)」が「フィブリン(線維になった状態)」に変わる、という向きを押さえておきましょう。C型肝炎訴訟で登場したフィブリノゲン製剤が止血の目的で使われたことも、ここから理解できます。
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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最終更新日
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