呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

人体の働きと医薬品 第63問

呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 呼吸器系は、呼吸を行うための器官系で、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなる。鼻腔から気管支までの呼気及び吸気の通り道を気道という。b 鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。c 咽頭の後壁には扁桃があり、粘膜表面が凸凹している。扁桃はリンパ組織が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。d 肺自体には肺を動かす筋組織がないため、自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われている。

正答 (5)
正答は (5)。a〜d はすべて正しい記述です。 【(a)正しい ―― 気道の範囲】 呼吸器系は、呼吸を行うための器官系で、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなります。鼻腔から気管支までの呼気および吸気の通り道を気道といいます。 さらに、気道は二つに分けられます。 上気道  鼻腔から咽頭・喉頭まで 下気道  気管から気管支、肺まで この分け方は出題されるので、境目が喉頭と気管の間にあることを押さえてください。 【(b)正しい ―― 鼻汁にはリゾチーム】 鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌します。鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっています。
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リゾチームは細菌の細胞壁を分解する酵素で、涙液や唾液にも含まれています。「鼻水が出るのは厄介なこと」と思いがちですが、体にとっては異物を洗い流し、殺菌する仕組みです。 かぜやアレルギーのときに大量の鼻汁が分泌されるのも、鼻粘膜が刺激されて防御反応が強まった結果です。 【(c)正しい ―― 咽頭の後壁に扁桃】 咽頭の後壁には扁桃があり、粘膜表面が凸凹しています。扁桃はリンパ組織が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われます。 咽頭そのものについても押さえておいてください。咽頭は鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属します。飲食物を飲み込むときは、喉頭蓋が反射的に閉じることにより、飲食物が気管や肺へ流入せずに食道へと送られます。 この反射がうまく働かないと、むせが起こります。 【(d)正しい ―― 肺は自力で動かない】 肺自体には肺を動かす筋組織がありません。ですから自力で膨らんだり縮んだりすることはできず、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われます。 胸腔が広がれば肺の中に空気が流れ込み、狭まれば押し出される、という仕組みです。肺が自分で頑張っているわけではない、という点を押さえてください。 肺についてもう少し補っておきます。 肺の内部で気管支が細かく枝分かれし、末端はブドウの房のような  肺胞と呼ばれる球状の袋になっている 肺胞の壁は非常に薄く、周囲を毛細血管が網のように取り囲んでいる 肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という 肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が  肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれる  (ガス交換) 肺胞は異物や細菌が侵入したときのために、マクロファージ  (貪食細胞)が待ち構えている 【あわせて押さえること ―― 喉頭】 喉頭は、咽頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官で、軟骨の突起した部分がいわゆる「のどぼとけ」です。喉頭の大部分と気管から気管支に至る腔内は線毛上皮で覆われており、吸い込まれた粉塵や細菌等の異物は、気道粘膜から分泌される粘液にからめ取られ、線毛運動による粘液層の連続した流れによって咽頭へ向けて排出され、唾液とともに嚥下されます。 また、喉頭は発声器でもあります。呼気で喉頭上部にある声帯を振動させて声が発せられます。

出典:登録販売者試験 令和7年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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