大腸に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
人体の働きと医薬品 第63問
大腸に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a 大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸からなる管状の臓器で、直腸は含まれない。b 大腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛(柔突起ともいう)に覆われてビロード状になっている。c 腸の内容物は、大腸の運動によって腸管内を通過するに従って水分とナトリウム、カリウム、リン酸等の電解質の吸収が行われ、固形状の糞便が形成される。d 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンK等の物質も産生している。
- (1)(a、b)
- (2)(a、c)
- (3)(b、d)
- (4)(c、d)
正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(c)(d)の2つです。
【(a)が誤り ―― 直腸も大腸に含まれる】
大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器です。直腸は大腸に含まれますので、「直腸は含まれない」とする記述は誤りです。
順番もそのまま問われますので、小腸から続く流れで覚えてください。盲腸から始まって、上へ(上行)、横へ(横行)、下へ(下行)、S字に曲がって(S状結腸)、直腸、肛門という道筋です。
【(b)が誤り ―― 絨毛があるのは小腸】
輪状のひだがあり、粘膜表面が絨毛(柔突起)に覆われてビロード状になっているのは、小腸の特徴です。大腸の内壁には絨毛がありません。
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小腸が絨毛で覆われているのは、栄養分を吸収するために表面積を広げる必要があるからです。大腸の主な仕事は水分と電解質の吸収ですので、そこまでの構造を必要としません。役割の違いから構造の違いを導けるようにしておきましょう。
小腸については、あわせて次の点も押さえてください。
全長6〜7メートルの管状の臓器
十二指腸、空腸、回腸の3部分に分かれる
十二指腸 …… 胃から続く約25センチメートルのC字型の部分。膵管と胆管が開口する
空腸と回腸 …… 明確な境目はなく、概ね上部40パーセントが空腸、残り60パーセントが回腸
【(c)正しい ―― 大腸では水分と電解質を吸収する】
腸の内容物は、大腸の運動によって腸管内を通過するに従って、水分とナトリウム、カリウム、リン酸等の電解質の吸収が行われ、固形状の糞便が形成されます。記述のとおりです。
下痢のときに脱水を起こしやすいのは、この吸収が十分にできないまま排出されてしまうためです。
なお、糞便の成分についても問われます。通常、糞便の成分の大半は水分で、そのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸が約15〜20パーセント、腸内細菌の死骸が約10〜15パーセント、食物の残滓は約5パーセントに過ぎません。「食べかすが大半」と思いがちなところを問う設問です。
【(d)正しい ―― 腸内細菌がビタミンKを作る】
大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンK等の物質を産生しています。記述のとおりです。
腸内細菌は、このほか大腸の粘膜上皮細胞のエネルギー源となる物質を産生したり、炭水化物を発酵させたりしています。
ビタミンKの働きを「血を固める」「骨にカルシウムを定着させる」の2つで覚えておくと、この設問だけでなく、止血成分や骨に関する設問でも役に立ちます。
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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