耳に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
人体の働きと医薬品 第68問
耳に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。b 中耳は、聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる。c 小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。d 平衡器官である前庭の内部はリンパ液で満たされており、水平・垂直方向の加速度を感知する半規管と、体の回転や傾きを感知する耳石器官に分けられる。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (5)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
正答 (3)
正答は (3)。組み合わせは a 正、b 誤、c 正、d 誤 です。
耳は、外耳・中耳・内耳の3つに分かれます。この区分と、それぞれに何が含まれるかを正確に覚えることが、そのまま得点になります。
外耳 …… 耳介、外耳道
中耳 …… 鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管
内耳 …… 蝸牛(聴覚)、前庭(平衡感覚)
【(a)正しい ―― 外耳の構成】
外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなります。記述のとおりです。
なお、鼓膜は外耳と中耳の境目にあり、中耳に含まれます。この点もよく問われます。
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【(b)が誤り ―― 蝸牛と前庭は内耳にある】
聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなるのは、内耳です。中耳ではありません。
中耳は、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなります。鼓膜の振動を耳小骨が増幅して内耳へ伝えるのが、中耳の役割です。
【(c)正しい ―― 子供は中耳炎を起こしやすい】
小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し、感染が起こりやすいとされています。記述のとおりです。
耳管は、鼓室と鼻腔・咽頭をつなぐ管で、外耳道と鼓室の気圧を均等に保つ役割をもちます。飛行機の離着陸時やトンネルで耳がつまったとき、唾を飲み込んだりあくびをしたりすると治るのは、この耳管が一時的に開いて気圧が調整されるためです。
子供が中耳炎を起こしやすい理由として、実務でも説明できるようにしておくとよいでしょう。
【(d)が誤り ―― 半規管と耳石器官が逆】
正しくは次のとおりで、問題文は2つの働きを入れ替えています。
半規管 …… 体の回転や傾きを感知する
耳石器官 …… 水平・垂直方向の加速度を感知する
半規管は3つの半円形の管が互いに直交するように配置されており、その中のリンパ液の動きで回転を捉えます。耳石器官は、その名のとおり平衡砂(耳石)の動きで直線的な動きを捉えます。
「輪っかの形をした半規管が回転を、砂が入った耳石器官が直線の動きを」と、形と役割を結びつけて覚えると取り違えにくくなります。
なお、乗物酔い(動揺病)は、この平衡感覚が混乱して生じるものです。乗物酔い防止薬の設問ともつながりますので、あわせて押さえておきましょう。
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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最終更新日
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