1~5で示される効能効果のうち、化粧品の効能効果の範囲として誤っているものはどれか。…
薬事に関する法規と制度 第89問
1~5で示される効能効果のうち、化粧品の効能効果の範囲として誤っているものはどれか。
- (1)肌にはりを与える。
- (2)日やけによるシミ、ソバカスを薄くする。
- (3)毛髪をしなやかにする。
- (4)口唇を滑らかにする。
- (5)乾燥による小ジワを目立たなくする。
正答 (2)
正答は (2)。「日やけによるシミ、ソバカスを薄くする」は、化粧品の効能効果の範囲として認められていません。
【なぜ誤りなのか】
化粧品の効能効果の範囲には、日やけに関するものとして次の表現が認められています。
日やけを防ぐ
日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ
いずれも「防ぐ」であって、「薄くする」ではありません。すでにできてしまったシミやソバカスを薄くする、という効果は、化粧品に認められた範囲を超えています。
このような美白効果は、医薬部外品(薬用化粧品)において「メラニンの生成を抑え、シミ、ソバカスを防ぐ」といった形で認められているものであり、化粧品の範囲ではありません。
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【化粧品の定義から考える】
化粧品とは、「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布等される物で、人体に対する作用が緩和なもの」をいいます。
「健やかに保つ」までが化粧品の範囲であって、すでに生じた状態を治したり、変えたりすることは含まれない、という線引きです。この考え方が分かっていれば、個々の表現を丸暗記しなくても判断できるようになります。
したがって、化粧品において、医薬品的な効能効果を表示・標榜することは一切認められていません。また、人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とするものは、化粧品としては認められません。
【他の選択肢はいずれも認められた範囲】
残りの4つは、化粧品の効能効果の範囲として認められている表現です。
肌にはりを与える。
毛髪をしなやかにする。
口唇を滑らかにする。
乾燥による小ジワを目立たなくする。
「乾燥による小ジワを目立たなくする。」は認められており、「シワを改善する」「シワをなくす」は認められていません。「乾燥による」という限定と、「目立たなくする」という控えめな表現がそろっている点が特徴です。
【判断のこつ】
迷ったときは、その表現が予防・維持・見た目の範囲にとどまっているかを考えてください。
認められやすい表現 …… 「防ぐ」「保つ」「与える」「整える」「目立たなくする」
認められない表現 …… 「治す」「治療する」「改善する」「薄くする」「痩せる」
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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