高齢者の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第12問

高齢者の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 高齢者の基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから一概にどの程度リスクが増大しているかを判断することは難しい。b 厚生労働省の通知「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、おおよその目安として60歳以上を「高齢者」としている。c 医薬品の副作用で口渇を生じることがあり、その場合、誤嚥(食べ物等が誤って気管に入り込むこと)を誘発しやすくなるので注意が必要である。d 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある。

正答 (2)
正答は (2)。組み合わせは a 正、b 誤、c 正、d 正 です。 【(a)正しい ―― 個人差が大きい】 高齢者の基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから一概にどの程度リスクが増大しているかを判断することは難しいとされています。記述のとおりです。 高齢者に関する設問では、この「個人差が大きい」という一点が繰り返し問われます。「個人差が小さい」「年齢から判断できる」という書き方であれば、まず誤りと考えてください。 【(b)が誤り ―― 目安は65歳以上】 厚生労働省の通知「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、おおよその目安として65歳以上を「高齢者」としています。60歳以上ではありません。
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数値を入れ替える出題ですので、65歳という数字を確実に覚えてください。あわせて、この年齢はあくまで目安であり、実際にはその人の状態を見て判断する、という点も押さえておきましょう。 【(c)正しい ―― 口渇から誤嚥へ】 医薬品の副作用で口渇を生じることがあり、その場合、誤嚥(食べ物等が誤って気管に入り込むこと)を誘発しやすくなるので注意が必要です。記述のとおりです。 高齢者は、もともと喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合が多く、そこへ口の中が乾く副作用が加わると、いっそう誤嚥しやすくなります。誤嚥は誤嚥性肺炎の原因になりますので、軽く見ることはできません。 口渇を生じやすい成分としては、抗コリン成分(ロートエキス、抗ヒスタミン成分など)が代表的です。第3章の成分知識と結びつけておきましょう。 【(d)正しい ―― 基礎疾患との衝突】 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合があります。記述のとおりです。 代表的な組み合わせを挙げておきます。 抗コリン作用をもつ成分 …… 緑内障、前立腺肥大による排尿困難を悪化させる アドレナリン作動成分 …… 高血圧、心臓病、糖尿病、甲状腺機能障害を悪化させる ナトリウムを含む成分 …… 高血圧、心臓病、むくみのある人で問題になる グリチルリチン酸を含む成分 …… 偽アルドステロン症を生じやすい 【高齢者への配慮】 このほか、高齢者について手引きに書かれている点を挙げておきます。 医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合がある 細かい文字が見えづらいことがある 複数の医薬品を長期間にわたって使用している場合が多く、相互作用や副作用のリスクが高い 家族や介護関係者等の理解や協力を含めた配慮が必要になることがある

出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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