眼科用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第47問
眼科用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。b 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはない。c 点眼薬は、結膜嚢(結膜で覆われた眼瞼(まぶた)の内側と眼球の間の空間)に適用するものであり、1滴の薬液量は結膜嚢の容積の50%程度に設定されている。d 点眼後は、しばらくまばたきを繰り返して、薬液を結膜嚢内に行き渡らせるとよい。
- (1)(a、b)
- (2)(b、c)
- (3)(c、d)
- (4)(a、d)
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)(b)の2つです。
【(a)正しい ―― 人工涙液の目的】
人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられます。記述のとおりです。
一般用医薬品の点眼薬は、主たる配合成分から次の4つに大別されます。
人工涙液 …… 涙液成分を補う。目の乾き、異物感の緩和
一般点眼薬 …… 目の疲れ、痒み、結膜充血等の症状の緩和
抗菌性点眼薬 …… 結膜炎、ものもらい、眼瞼炎等。サルファ剤が配合される
アレルギー用点眼薬 …… 花粉、ハウスダスト等による目のアレルギー症状の緩和
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【(b)正しい ―― 緑内障用の点眼薬はない】
一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはありません。記述のとおりです。
緑内障は、眼圧が上昇して視神経が障害される病気であり、医師の診断と継続的な治療が必要です。市販薬で対処するものではありません。
むしろ第3章では、抗コリン作用をもつ成分が眼圧を上昇させ、緑内障の症状を悪化させるおそれがあるという形で、注意すべき対象として登場します。
【(c)が誤り ―― 1滴のほうが多い】
点眼薬の1滴の薬液量は約50マイクロリットルであるのに対し、結膜嚢の容積は約30マイクロリットルです。つまり、1滴の薬液量は結膜嚢の容積よりも多いのです。
問題文は「結膜嚢の容積の50パーセント程度」としていますので誤りです。
したがって、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、あふれた分が鼻涙管から吸収されて、かえって副作用を起こしやすくなります。
【(d)が誤り ―― まばたきはしない】
点眼後は、しばらく眼瞼(まぶた)を閉じて、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされています。
まばたきを繰り返すと、薬液が鼻腔内へ流れてしまいますので、適切ではありません。問題文は誤りです。
点眼の手順を整理しておきましょう。
容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないようにする …… 薬液が汚染される
1滴だけ点眼する
点眼後は、しばらく眼瞼を閉じ、目頭を押さえる
目を閉じずにまばたきを繰り返すことはしない
【その他、点眼薬について押さえること】
点眼薬は、通常、無菌的に製造されている
他の人と共用しない …… 薬液が汚染されている可能性があり、別の人に感染するおそれがある
点眼薬の容器に記載されている使用期限は、未開封の状態におけるものであり、開封後は早めに使い切る
ソフトコンタクトレンズをしたままの点眼は、添付文書に使用可能と記載されていない限り、避ける …… 防腐剤(ベンザルコニウム塩化物等)がレンズに吸着され、角膜に障害を引き起こすおそれがある
一般用医薬品の点眼薬には、2種類以上を併用した場合に効果が高まるものはない
出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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