泌尿器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…

人体の働きと医薬品 第63問

泌尿器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a 腎臓には内分泌腺としての機能もあり、骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンを分泌する。b 尿は血液が濾過されて作られるため、健康な状態であれば細菌等の微生物は存在しない。c 副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)が産生・分泌される。d 左右の腎臓と膀胱は尿道でつながっており、腎臓から膀胱を経て尿管に至る尿の通り道を尿路という。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)(b)の2つです。 【(a)正しい ―― 腎臓は内分泌腺でもある】 腎臓には内分泌腺としての機能もあり、骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンを分泌します。記述のとおりです。 腎臓は尿をつくる臓器として知られていますが、それだけではありません。次のような働きもあります。 赤血球の産生を促進するホルモンを分泌する 血圧を調節するホルモン(レニン)を分泌する ビタミンDを活性型に転換する …… 骨の形成や維持に働く 腎臓の機能が低下すると貧血になるのは、赤血球の産生を促すホルモンが不足するためです。腎臓と貧血が結びつくのは意外に思われますが、この仕組みによります。
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【(b)正しい ―― 健康なら尿に微生物はいない】 尿は血液が濾過されて作られるため、健康な状態であれば細菌等の微生物は存在しません。記述のとおりです。 血液そのものが無菌ですから、それを濾過してつくられる尿も無菌です。逆に、尿に細菌が見つかれば、尿路感染症などが疑われます。 【(c)が誤り ―― アドレナリンは副腎髄質から】 自律神経系に作用するアドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)が産生・分泌されるのは、副腎髄質です。副腎皮質ではありません。 副腎は、皮質と髄質の2層構造になっており、それぞれ別のホルモンを分泌します。 副腎皮質 …… 副腎皮質ホルモン(アルドステロン等)を産生・分泌。アルドステロンは体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す 副腎髄質 …… アドレナリン(エピネフリン)、ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)を産生・分泌 アルドステロンは、第3章で学ぶ偽アルドステロン症とつながります。体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、カリウムが失われることで、むくみ、血圧上昇、手足の脱力、倦怠感などが現れる、という仕組みです。 【(d)が誤り ―― 尿管と尿道が入れ替わっている】 正しくは、左右の腎臓と膀胱は尿管でつながっており、腎臓から膀胱を経て尿道に至る尿の通り道を尿路といいます。 問題文は「尿道でつながっており」「膀胱を経て尿管に至る」としており、尿管と尿道を入れ替えています。 尿管 …… 腎臓と膀胱をつなぐ管。左右に1本ずつある 尿道 …… 膀胱から体外へ尿を導く管 「管が先、道が後」と、尿の流れる順で覚えてください。 なお、男性は尿道が長く、女性は尿道が短いため、女性は細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすいとされています。また、男性では、加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがあります。この2点はよく問われます。

出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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