小児等の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第11問
小児等の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。b 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。c 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において示される年齢区分のうち、「小児」という場合には、おおよその目安として、7歳以上、15歳未満の者を指す。d 乳幼児に医薬品を使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要である。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (5)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
正答 (2)
正答は (2)。組み合わせは a 正、b 誤、c 正、d 正 です。
【(a)正しい ―― 肝臓・腎臓が未発達】
小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがあります。記述のとおりです。
肝臓の機能が未発達 …… 代謝が遅い
腎臓の機能が未発達 …… 排泄が遅い
その結果、成分が体内に長くとどまることになります。高齢者で機能が衰えている場合と、結果としては同じ方向に働く、と整理しておくとよいでしょう。
解説の続きをみる続きを閉じる
【(b)が誤り ―― 吸収率は「高い」】
小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高いとされています。問題文は「低い」としていますので誤りです。
腸が長ければ、それだけ吸収される面積と時間が確保されます。結果として、同じ量を飲んでも体内に取り込まれる割合が高くなり、作用が強く出やすくなります。
小児の特徴として、あわせて次の点も押さえてください。
血液脳関門が未発達 …… 成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい
腸が長く、吸収率が相対的に高い
肝臓・腎臓の機能が未発達 …… 代謝・排泄に時間がかかる
【(c)正しい ―― 小児は7歳以上15歳未満】
年齢区分のうち、「小児」という場合には、おおよその目安として、7歳以上、15歳未満の者を指します。記述のとおりです。
年齢区分は数値でそのまま問われます。まとめて覚えてください。
新生児 …… 生後4週未満
乳児 …… 生後4週以上、1歳未満
幼児 …… 1歳以上、7歳未満
小児 …… 7歳以上、15歳未満
なお、一般用医薬品の添付文書等では、おおよその目安として15歳未満を「小児」、15歳以上を「大人」として扱います。上の細かい区分と、この実務上の区切りの両方を覚えておきましょう。
【(d)正しい ―― 使用後はよく観察する】
乳幼児に医薬品を使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要です。記述のとおりです。
乳幼児は、自分の体調や症状を言葉で訴えることができません。また、状態が急変しやすいという特徴もあります。そのため、周囲の大人が様子を見ておく必要があるのです。
乳幼児について、あわせて押さえるべき点を挙げておきます。
医薬品が喉につかえやすい …… 5歳未満の幼児に使用される錠剤やカプセル剤については、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されている
誤飲・誤用事故 …… 小児の手の届かないところに保管する。乳幼児は好奇心が強く、何でも口に入れてしまう
誤飲した場合 …… 通常の使用状況から著しく異なる状態となるため、想定しがたい事態につながるおそれがある。応急処置等について関係機関の専門家に相談し、又は様子がおかしいようであれば医療機関に連れて行くなどの対応が必要
年齢に応じた用法用量が定められているものを使用する …… 成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるような安易な使用は避ける
出典:登録販売者試験 令和7年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は愛知県の見解ではありません。内容について、愛知県へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「医薬品に共通する特性と基本的な知識」のほかの問題
- 令和5年度 第11問高齢者の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和5年度 第17問サリドマイドに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和6年度 第3問いわゆる「健康食品」と呼ばれる健康増進や維持の助けになることが期待される食品(以下「健康
- 令和6年度 第9問医薬品の不適正な使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和6年度 第15問医薬品の品質に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 令和5年度 第1問医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
スポンサーリンク

