衛生害虫とその防除に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第59問

衛生害虫とその防除に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 蚊の幼虫(ボウフラ)の防除を目的として水系に殺虫剤を投入する際には、生態系に与える影響を考慮して適切な使用を行う必要がある。b ゴキブリの防除を目的として燻蒸処理を行う場合、ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しない殻で覆われているため、3週間位後に、もう一度燻蒸処理を行い、孵化した幼虫を駆除する必要がある。c トコジラミは、シラミの一種であり、その防除には、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉を用いた医薬品による方法が用いられる。d ヒョウヒダニ類やケナガコナダニは、ヒトを刺すことはないが、ダニの糞や死骸がアレルゲンとなって気管支喘息やアトピー性皮膚炎などを引き起こすことがある。

正答 (2)
正答は (2)。c が誤りです。 【(a)正しい ―― ボウフラの防除と生態系】 蚊の幼虫(ボウフラ)が成育する水系に殺虫剤を投入する場合は、生態系に与える影響を考慮して適切な使用を行う必要があります。 蚊の防除は、成虫を叩くより発生源であるボウフラを断つほうが効果的です。ただし、水系には蚊以外の生きものも暮らしていますから、無制限に薬剤を撒くわけにはいきません。 なお、有機塩素系殺虫成分のオルトジクロロベンゼンは、ウジ、ボウフラの防除の目的で使用されています。 【(b)正しい ―― ゴキブリの卵には効かない】
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ゴキブリの防除で燻蒸処理を行う場合、ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しない殻(卵鞘)で覆われているため、燻蒸処理をしても殺虫効果を示しません。 そこで、3週間位後に、もう一度燻蒸処理を行い、孵化した幼虫を駆除する必要があります。設問のとおりです。 ここは「卵内にも成分が浸透するため殺虫効果が高い」という書き換えが定番です。卵には効かない、だから二度やると覚えてください。3週間という数字も押さえておいてください。 【(c)誤り ―― トコジラミはシラミではない】 ここが引っかけどころです。トコジラミはシラミの一種ではなく、カメムシ目(半翅目)に属する昆虫で、ナンキンムシとも呼ばれます。 名前に「シラミ」と付いているのに別物、というのがこの設問の核心です。分類が違うのですから、防除の方法も違います。 シラミ(シラミ目)  → フェノトリンが配合されたシャンプーや               てんか粉による方法。医薬品または医薬部外品として製造販売されている トコジラミ(カメムシ目)→ ハエ、蚊、ゴキブリと同様な殺虫剤を               使用するほか、電気掃除機で隅々まで吸引することによる駆除も可能 設問は、シラミの防除法をトコジラミに当てはめた作りです。 トコジラミの被害も押さえておいてください。刺されると激しい痒痛を生じ、アレルギー反応による全身の発熱、睡眠不足、神経性の消化不良を起こすことがあります。また、ペスト、再帰熱、発疹チフスなどを媒介することがあります。 なお、シラミについては、種類ごとに寄生する宿主が厳密に決まっているため、ヒトに寄生するシラミがヒト以外の動物に寄生することはありません。ここも「ペットのシラミがヒトに寄生する」という形で出題されます。 【(d)正しい ―― 屋内塵性ダニは刺さない】 ヒョウヒダニ類やケナガコナダニは、ヒトを刺すことはありません。しかし、ダニの糞や死骸がアレルゲンとなって、気管支喘息やアトピー性皮膚炎などを引き起こすことがあります。 屋内塵性ダニは完全に駆除することは困難であるため、増殖させないことを基本に防除を行います。 殺虫剤を散布する場合は、部屋を換気しながら行い、  湿気を取り除くことが重要 医薬品の散布が困難な場合は、燻蒸処理等を行う 殺虫剤を用いなくても、日干しやこまめな掃除が有効 一方、ツツガムシはヒトなどの哺乳類に寄生して皮膚炎を起こすダニで、ツツガムシ病リケッチアを媒介します。屋内塵性ダニとは扱いが違うので、混同しないでください。

出典:登録販売者試験 令和7年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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