次の記述は、通関業者又は通関士の義務に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークし…

通関業法 通関業法 第9問

次の記述は、通関業者又は通関士の義務に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークしなさい。

正答 (1)(2)(3)
正答は、(1)、(2)、(3) の三つです。 【この問題の全体像】 通関業者と通関士に課される義務は、秘密保持(第19条)、信用失墜行為の禁止(第20条)、名義貸しの禁止(通関業者は第17条、通関士は第33条)、通関書類の審査と記名(第14条)、料金の掲示(第18条)に整理できます。いずれも、他人の財産と信用を預かる代理人としての職業倫理を担保するための規定です。 【各選択肢の検討】 (1) 正しい記述です。第19条は、正当な理由がなくて通関業務に関して知り得た秘密を他に漏らし、または盗用することを禁じています。そして第35条第1項は、通関士がこの法律または関税法その他関税に関する法令の規定に違反したときに、戒告、1年以内の通関業務への従事の停止、2年間の従事の禁止という懲戒処分をすることができると定めています。秘密を漏らす行為は通関業法違反ですから、懲戒処分の対象になります。なお同じ行為には罰則(第41条第1項第3号)も用意されており、行政処分と刑事罰は別個に科され得る点にも注意してください。
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(2) 正しい記述です。第33条は、通関士がその名義を他人に通関業務のため使用させることを禁じています。自ら審査をしないまま他人に自己の記名をさせる行為は、実質的に通関士という資格の名義を貸すことにほかならず、第14条が通関士に審査と記名を求めた趣旨を空洞化させます。 (3) 正しい記述です。第14条は、通関士が通関業務に従事している営業所における通関業務として、他人の依頼に応じて税関官署に提出する通関書類のうち政令で定めるものについて、通関士に内容を審査させ、かつ記名させることを通関業者に義務づけています。輸入申告書は通関業法施行令第6条第1号に該当し、審査と記名の対象です。 (4) 誤りです。第17条は、通関業者がその名義を他人に通関業のため使用させることを禁じています。名義を貸して自己の名義で通関業務を行わせることは、許可制度そのものを潜脱する行為であり、第44条第1号の罰則の対象にもなります。「できる」としている点で明白に誤りです。 (5) 誤りです。第18条は料金の額を営業所において依頼者の見やすいように掲示することを求めています。これに加えて、通関業者のウェブサイト上で閲覧できるようにする方法も差し支えないものとして運用されており、「インターネット上で閲覧を可能とする方法により行うことができない」と言い切る点が誤りです。 【条文の趣旨】 料金の掲示は、依頼者が料金を事前に把握して比較できるようにするための規定です。依頼者の便宜が目的である以上、依頼者がより見やすい形で情報を得られる手段を排除する理由はありません。趣旨から考えれば、本肢の結論は自然に導けます。

出典:第57回 通関士試験 通関業法 第9問(財務省 税関 公表)出典元ページ

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