次の記述は、通関業法第31条に規定する通関業者が通関士試験に合格した者を通関士としてその通関業務に従事させようとする場合…
通関業法 通関業法 第17問
次の記述は、通関業法第31条に規定する通関業者が通関士試験に合格した者を通関士としてその通関業務に従事させようとする場合における財務大臣の確認に関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、誤っている記述がない場合には、「0」をマークしなさい。
- (1)通関業者が、通関士試験に合格した派遣労働者を通関士という名称を用いてその通関業務に従事させようとするときは、財務大臣の確認を受けなければならないこととされている。
- (2)関税法第109条(輸入してはならない貨物を輸入する罪)の規定に該当する違反行為があったことにつき税関長が心証を得た者であって、当該違反行為があった日から2年を経過しないものは、財務大臣の確認を受けて通関士となることができないこととされている。
- (3)通関業者が、通関士を設置する必要のない通関業務を行う営業所において、通関士試験に合格した者を通関士という名称を用いてその通関業務に従事させようとする場合には、財務大臣の確認を受けなければならない。
- (4)通関業者が、既に財務大臣の確認を受けて当該通関業者の通関業務を行う営業所で通関業務に従事している通関士を、自己の他の営業所に通関士として兼務させる場合には、当該通関業者が認定通関業者であるときに限り、新たに財務大臣の確認を受けることを要しないこととされている。
- (5)破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者は、財務大臣の確認を受けて通関士となることができない。
- (6)誤っている記述はない
正答 (4)
正答は (4)。
【確認の制度】
通関業法第31条第1項は、通関業者が通関士試験に合格した者を通関士という名称を用いてその通関業務に従事させようとするときは、所定の事項を財務大臣に届け出て、その者が同条第2項に該当しないことの確認を受けなければならないと定めています。確認は、その通関業者がその者を通関士として置くことについて行われるものです。
【各選択肢の検討】
(1) 正しい記述です。派遣労働者であっても、その通関業者の通関業務に通関士という名称を用いて従事させようとする以上、確認を受けなければなりません。雇用契約の形式ではなく、その通関業者の通関業務に従事する実態があるかどうかで判断されます。
解説の続きをみる続きを閉じる
(2) 正しい記述です。第31条第2項第2号は、第6条第4号イに掲げる法律の規定に該当する違反行為をした者であって、当該違反行為があった日から2年を経過しないものを通関士となることができない者としています。第6条第4号イは関税法第108条の4から第112条までの規定を掲げており、第109条はその範囲に含まれます。ここでいう「違反行為をした者」とは、違反行為があったことにつき税関長が心証を得た者をいうものとされています。
(3) 正しい記述です。第13条ただし書により通関士の設置義務がない営業所であっても、現に通関士という名称を用いて通関業務に従事させようとするのであれば、第31条第1項の確認が必要です。設置義務の有無と確認の要否は別の問題です。
(4) 誤っている記述です。既に確認を受けて通関業務に従事している通関士を、同一の通関業者の他の営業所に異動させ、または兼務させる場合には、新たに確認を受けることを要しません。これは認定通関業者であるかどうかにかかわらない取扱いです。確認はその通関業者とその者との関係について行うものであり、その関係が続いている限りやり直す必要がないからです。なお、この場合でも第22条第2項に基づく異動の届出は必要です。
(5) 正しい記述です。破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者は第6条第2号に該当し、第31条第2項第1号が第6条第1号から第9号までを引いていますから、通関士となることができません。
【第31条第2項の三つの号】
第1号 第6条第1号から第9号までのいずれかに該当する者
第2号 第6条第4号イの規定に該当する違反行為をした者で、違反行為の日から2年を経過しないもの
第3号 業務停止処分を受けた者(その基因となった違反行為をした者を含む。)および従事停止処分を受けた者で、停止の期間が経過しないもの
第1号が第6条第10号と第11号を引いていないのは、これらが法人についての規定だからです。
出典:第59回 通関士試験 通関業法 第17問(財務省 税関 公表)出典元ページ
最終更新日
「通関業法」のほかの問題
- 2023年(令和5年) 通関業法 第18問次の記述は、通関業法第31条に規定する通関業者が通関士試験に合格した者を通関士という名称
- 2024年(令和6年) 通関業法 第7問次の記述は、通関業の許可に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び
- 2024年(令和6年) 通関業法 第11問次の記述は、通関業務及び関連業務に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つ
- 2024年(令和6年) 通関業法 第15問次の記述は、通関業の許可に基づく地位の承継に関するものであるが、その記述の正しいものはど
- 2024年(令和6年) 通関業法 第19問次の記述は、通関業法第31条に規定する通関業者が通関士試験に合格した者を通関士としてその
- 2023年(令和5年) 通関業法 第9問次の記述は、通関業者又は通関士の義務に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。
スポンサーリンク

