次の記述は、通関業法第31条に規定する通関業者が通関士試験に合格した者を通関士としてその通関業務に従事させようとする場合…
通関業法 通関業法 第19問
次の記述は、通関業法第31条に規定する通関業者が通関士試験に合格した者を通関士としてその通関業務に従事させようとする場合における財務大臣の確認に関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、誤っている記述がない場合には、「0」をマークしなさい。
- (1)既に財務大臣の確認を受けて通関業務に従事していた通関士が、同一通関業者の他の営業所に異動又は兼務した場合については、新たに通関士の確認のための届出は要しないが、通関業法第22条第2項(記帳、届出、報告等)の届出は要することとされている。
- (2)関税法第108条の4(輸出してはならない貨物を輸出する罪)の規定に該当する違反行為をした者であって、当該違反行為があった日から2年を経過しないものは通関士となることができないが、この「違反行為をした者」とは当該規定に該当する違反行為があったことにつき、税関長が心証を得た者をいうこととされている。
- (3)通関業者は、通関士試験に合格した者を通関士という名称を用いてその通関業務に従事させようとするときは、その者が通関士試験を受験した地を管轄する、財務大臣から権限を委任された税関長の確認を受けなければならない。
- (4)通関業法第34条第1項(通関業者に対する監督処分)の規定により通関業務の停止の処分を受けた通関業者において、当該処分の基因となった違反行為をした当該通関業者の従業者については、その通関業務の停止の期間が経過しなければ、通関士となることができない。
- (5)通関業者は、他の通関業者の通関業務に従事する通関士について財務大臣の確認を受けようとするときは、当該確認に係る届出の際に併任について異議がない旨の当該他の通関業者の承諾書を添付しなければならないこととされている。
- (6)誤っている記述はない
正答 (3)
正答は (3)。
【確認の手続】
通関業法第31条第1項は、通関業者が通関士試験に合格した者を通関士という名称を用いてその通関業務に従事させようとするときは、所定の事項を財務大臣に届け出て、その者が同条第2項に該当しないことの確認を受けなければならないと定めています。この財務大臣の権限は、通関業法施行令第14条第1項第2号により、当該権限の行使の対象となる者が通関業務を行う営業所の所在地を管轄する税関長に委任されています。
【各選択肢の検討】
(1) 正しい記述です。既に確認を受けて通関業務に従事している通関士が、同一の通関業者の他の営業所に異動しまたは兼務する場合には、新たに確認のための届出を要しないものとされています。ただし、第22条第2項に基づく従業者の異動の届出は必要です。確認は人と通関業者の関係についてのものであり、その関係が続いている以上やり直す必要がない一方、どの営業所にいるかは把握しておく必要があるためです。
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(2) 正しい記述です。第31条第2項第2号にいう「違反行為をした者」とは、当該規定に該当する違反行為があったことにつき税関長が心証を得た者をいうものとされています。刑の確定を待たずに判断される点が特徴で、通関士としての適格性を早期に確保する趣旨です。
(3) 誤っている記述です。確認の権限が委任されるのは、当該権限の行使の対象となる者が通関業務を行う営業所の所在地を管轄する税関長です。通関士試験を受験した地を管轄する税関長ではありません。試験の受験地は、合格の効果にも確認の手続にも影響しません。
(4) 正しい記述です。第31条第2項第3号イは、第34条第1項の規定により通関業務の停止の処分を受けた者として、括弧書きで「当該処分の基因となつた違反行為をした者を含む」と定めています。処分を受けたのは通関業者であっても、その原因となる違反行為をした従業者本人は、停止の期間が経過するまで通関士となることができません。
(5) 正しい記述です。他の通関業者の通関業務に従事する通関士について併任の確認を受けようとするときは、確認に係る届出の際に、併任について異議がない旨の当該他の通関業者の承諾書を添付することとされています。
【通関士の欠格事由(第31条第2項)】
第1号 第6条第1号から第9号までのいずれかに該当する者
第2号 第6条第4号イに掲げる法律の規定に該当する違反行為をした者で、違反行為の日から2年を経過しないもの
第3号 業務停止処分を受けた者(その基因となった違反行為をした者を含む。)および従事停止処分を受けた者で、停止の期間が経過しないもの
第1号が第6条第10号と第11号を引いていないのは、これらが法人についての欠格事由であり、自然人である通関士には当てはまらないからです。
出典:第58回 通関士試験 通関業法 第19問(財務省 税関 公表)出典元ページ
最終更新日
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