タービン・エンジンにおけるFADECの機能(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…

航空工学 第18問

タービン・エンジンにおけるFADECの機能(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)エンジン出力制御:スロットル・レバー角度に対応したパラメーターの値が得られるよう、実際の出力のフィード・バックを得て制御を行う。(b)燃料流量制御:燃料コントロール・スイッチ及びスラスト・レバーの動きに関係なく、外気条件に応じたエンジンへの燃料供給/停止、及び出力要求に応じた燃料流量の調量を行う。(c)コンプレッサ可変静翼角度及びサージ抽気バルブ制御:エンジンの安定運転を確保しつつ、定常運転や加減速を行うために、ストール防止機構である可変静翼角度及びサージ抽気バルブの制御を行う。(d)エンジンからの抽気の制御:燃料消費に影響するアクティブ・クリアランス・コントロール、空気/滑油冷却器用冷却空気、燃料ヒータ用高温空気などのエンジンからの抽気を、タービンの回転数や温度、滑油及び燃料の温度の管理に基づいてすべての運用範囲で制御を行う。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(a)(c)(d)の3つです。 【(b)が誤り ―― レバーの動きと無関係ではない】 FADECの燃料流量制御は、燃料コントロール・スイッチやスラスト・レバーの動きに応じて行われます。 スラスト・レバーを進める → 出力要求が増える → 燃料を増やす 燃料コントロール・スイッチを操作する → 供給・遮断を切り替える 記述(b)は「動きに関係なく」としており、操縦士の操作を無視して勝手に燃料を決めるという意味になってしまいます。 FADECの役目は、操縦士の要求を受けてそれを安全に実現することであって、要求を無視することではありません。
解説の続きをみる続きを閉じる
【正しい三つ】 (a)エンジン出力制御    スロットル・レバー角度に対応したパラメータ(EPRやN1)の値が得られるよう、実際の出力をフィードバックして制御します。開ループではなく閉ループです。 (c)可変静翼角度・サージ抽気バルブの制御    定常運転や加減速の際にコンプレッサがストールしないよう、静翼の角度と抽気バルブを制御します。 (d)抽気の制御    アクティブ・クリアランス・コントロール、空気/滑油冷却器の冷却空気、燃料ヒータ用の高温空気などを、回転数・温度に応じて制御します。 【FADECの位置づけ】 操縦士 …… 「どれだけの推力がほしいか」を伝える FADEC …… 「それをどう安全に実現するか」を決める 限界を超えないように燃料を絞ったり、加速の途中でサージを避けたりする細かな判断はFADECが受け持ちます。しかし何を要求するかはあくまで操縦士が決めます。この役割分担が(b)の誤りを見抜く鍵です。

出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空工学 問18(国土交通省 公表)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

この問題はほかの試験・回でも出ています

「航空工学」のほかの問題

  1. 令和3年3月期 第15問タービン・エンジンの不完全始動、ハング・スタートに関する説明で正しいものどれか。
  2. 令和3年7月期 第19問高速飛行時の機首下げ傾向を自動的に補正する安定化機能で正しいものはどれか。
  3. 令和5年3月期 第11問離陸速度124kt、無風時の離陸距離2,800ftとなる航空機が、5ktの向かい風を受け
  4. 平成31年3月期 第15問TCASⅡ(衝突防止装置)について誤りはどれか。
  5. 令和元年7月期 第16問CVR(Cockpit Voice Recorder)に関する説明で正しいものはどれか。
  6. 令和2年3月期 第20問総重量1,200kg、重心位置が基準線後方260cmにある飛行機で、搭載している150k

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク