サーベイメータに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
エックス線の測定に関する知識 第26問
サーベイメータに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)電離箱式サーベイメータは、エネルギー依存性及び方向依存性が小さいので、散乱線の多い区域の測定に適している。
- (2)電離箱式サーベイメータは、一般に、湿度の影響により零点の移動が起こりやすいので、測定に当たり留意する必要がある。
- (3)NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータは、感度が良く、自然放射線レベルの低線量率の放射線も検出することができるので、施設周辺の微弱な漏えい線の有無を調べるのに適している。
- (4)シンチレーション式サーベイメータは、30 keV程度のエネルギーのエックス線の測定に適している。
- (5)半導体式サーベイメータは、20 keV程度のエネルギーのエックス線の測定には適していない。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
シンチレーション式サーベイメータは、30keV程度の低エネルギーのエックス線の測定には適していません。
【低エネルギーに適さないわけ】
低エネルギーのエックス線は、入射窓や容器で吸収されてしまう
また、この領域は光電効果が強く効くので、エネルギーが少し違うだけで指示が大きく変わります(エネルギー依存性)。
シンチレータ(NaI)は原子番号の大きいヨウ素を含むため、光電効果の影響を強く受けます。
【(3)との読み比べ】
(3) NaI(Tl)シンチレーション式は、感度が良く、自然放射線
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レベルの低線量率の放射線も検出できる → 正しい
→ 低線量率には強いが、低エネルギーには弱い
「線量率が低い」ことと「エネルギーが低い」ことは別です。ここを混同させるのが、この設問の仕掛けです。
線量率が低い → 放射線の数が少ない → 感度の問題
エネルギーが低い → 一個一個が弱い → 吸収と依存性の問題
【ほかの選択肢】
(1) 電離箱式は、エネルギー依存性及び方向依存性が小さいので、
散乱線の多い区域の測定に適している 正しい
(2) 電離箱式は、湿度の影響により零点の移動が起こりやすい
正しい
(3) NaI(Tl)シンチレーション式は、感度が良く、自然放射線
レベルの低線量率も検出できる 正しい
(5) 半導体式は、20keV程度の低エネルギーの測定には適して
いない 正しい
【電離箱が散乱線に強いわけ】
空気で満たした箱は、人体に近い性質をもつ
エネルギーが変わっても指示が変わりにくく、向きによる差も小さい。散乱線はエネルギーも方向もばらばらですから、こうした性質が求められます。
【電離箱が湿気に弱いわけ】
箱の中に気体を閉じ込め、わずかな電流を測る
湿気で絶縁が悪くなると、放射線がなくても電流が流れます。これが零点の移動です。測定前に零点を確かめます。
【使い分けの目安】
低い線量率を探す → シンチレーション式
散乱線の多い場所を正確に測る → 電離箱式
出典:エックス線作業主任者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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