輸血を必要としている患者(幼児)から採血し、単離した赤血球を用いて、図1 ⒜に示すような血液型判定の検査ⅰ、ⅱを行ったと…
薬学理論問題(生物) 第116問
輸血を必要としている患者(幼児)から採血し、単離した赤血球を用いて、図1 ⒜に示すような血液型判定の検査ⅰ、ⅱを行ったところ、結果は図1 ⒝のようになった。さらに、確認試験として、患者の血清を用いて図2 ⒜に示す検査ⅲを行った。患者は低ガンマグロブリン症などの疾患は有していない。患者の母親の血液型はA 型Rh(-)型である。検査ⅲの結果と、患者の父親の血液型に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。なお、血液型の遺伝は、メンデルの遺伝の法則に従うものとする。図1⒜ 方法 検査ⅰ 血液型判定(ABO 型) 検査ⅱ 血液型判定(Rh 型)患者サンプル 患者サンプル~10%赤血球浮遊液) ~10%赤血球浮遊液)抗A血清 抗B血清 抗D血清Rhコントロール患者から単離した赤血球(生理食塩水で希釈した5 ~10%浮遊液)を、スライドグラス上に広げた血清(検査ⅰでは抗A 血清と抗B 血清、検査ⅱでは抗D 血清とRh コントロール)に垂らし、軽く混和し、凝集の有無を調べる。⒝ 結果 検査ⅰ 検査ⅱ抗A血清 抗B血清 抗D血清 Rhコントロール凝集なし 凝集あり 凝集あり 凝集なし図2⒜ 検査ⅲの方法 ⒝ 結果の可能性A型赤血球B型赤血球A型赤血球 B型赤血球患者サンプル(血清)(+)凝集あり (-)凝集なし患者の血清をスライドグラス上の2 ヶ所に広げ、そこにA型の赤血球、B 型の赤血球を垂らし、軽く混和し、凝集の有無を調べる。
- (1)検査ⅲの結果は、図2 ⒝の②となる。
- (2)検査ⅲの結果は、図2 ⒝の③となる。
- (3)検査ⅲの結果は、図2 ⒝の①又は④となる。
- (4)父親のABO 血液型は、B 型又はAB 型である。
- (5)父親のABO 血液型は、O 型である。
- (6)父親のRh 血液型は、Rh(-)型である。
正答 (2)(4)
正答は (2)と(4)。患者は抗B血清だけで凝集するので B 型、血清には抗A抗体があり A 型赤血球だけが凝集する③になります。
図1(b)では、抗A血清で凝集なし・抗B血清で凝集ありなので ABO 型は B 型、抗D血清で凝集あり(Rh コントロールは凝集なし)なので Rh(+) 型です。B 型の人の血清には抗A抗体(規則抗体)があるので、検査ⅲでは A 型赤血球だけが凝集します(③)。
母親は A 型なので、子の B 遺伝子は父親から来ています。父親は B 型か AB 型です。また母親は Rh(-)(dd)なので、子の D 遺伝子も父親由来で、父親は Rh(+) です。
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【ほかの選択肢】
(1) ②は B 型赤血球だけが凝集する結果で、抗B抗体をもつ A 型の血清の結果 誤り
(3) ①は O 型、④は AB 型の血清の結果 誤り
(5) O 型の父親からは B 遺伝子を受け継げない 誤り
(6) 子が Rh(+) で母親が Rh(-) なので、父親は Rh(+) 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問116(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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