33 歳女性。夫と2 歳の娘との3 人暮らし。2 年前に慢性甲状腺炎(橋本病)と診断されて経過観察していたが、最近、疲れ…

薬学実践問題(生物) 第218問

33 歳女性。夫と2 歳の娘との3 人暮らし。2 年前に慢性甲状腺炎(橋本病)と診断されて経過観察していたが、最近、疲れやすさ、皮膚の乾燥、便秘などの症状が現れるようになった。病院で検査を受けた結果、今回から薬物治療が開始になり、検査値が記載された処方箋を薬局に持参した。(処方)レボチロキシンナトリウム水和物錠25 μg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分(検査値)甲状腺刺激ホルモン(TSH)20.2 μU/mL遊離トリヨードサイロニン(FT₃)1.2 pg/mL遊離サイロキシン(FT₄)0.5 ng/dL甲状腺とその機能に関与するホルモンに対し処方薬がもたらす変化として正しいのはどれか。2つ選べ。

正答 (2)(4)
正答は (2)と(4)。レボチロキシン(T₄)は体内で徐々に T₃ に変わって甲状腺ホルモンを補い、負のフィードバックで TSH は下がります。 レボチロキシンは合成 T₄ で、半減期が長く、末梢組織で脱ヨウ素化されて活性の強い T₃ になります。血中の甲状腺ホルモンが増えると、視床下部の TRH と下垂体の TSH の分泌が抑えられます。この患者の TSH 20.2 μU/mL は、甲状腺機能低下に対する反応で高くなっています。 【ほかの選択肢】 (1) TSH が下がるので、甲状腺濾胞細胞のヨウ化物イオンの取り込みはむしろ減る 誤り (3) TSH が下がるので、甲状腺からの T₄ の分泌は増えない 誤り (5) 負のフィードバックで、TRH の分泌は抑えられる 誤り

出典:第106回 薬剤師国家試験 問218(厚生労働省 公表)出典元ページ

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