33 歳女性。夫と2 歳の娘との3 人暮らし。2 年前に慢性甲状腺炎(橋本病)と診断されて経過観察していたが、最近、疲れ…
薬学実践問題(実務) 第219問
33 歳女性。夫と2 歳の娘との3 人暮らし。2 年前に慢性甲状腺炎(橋本病)と診断されて経過観察していたが、最近、疲れやすさ、皮膚の乾燥、便秘などの症状が現れるようになった。病院で検査を受けた結果、今回から薬物治療が開始になり、検査値が記載された処方箋を薬局に持参した。(処方)レボチロキシンナトリウム水和物錠25 μg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分(検査値)甲状腺刺激ホルモン(TSH)20.2 μU/mL遊離トリヨードサイロニン(FT₃)1.2 pg/mL遊離サイロキシン(FT₄)0.5 ng/dL薬剤師は患者からの聞き取りで、ときどき市販の胃腸薬(スクラルファート含有)やサプリメント(鉄分含有)を服用することがあり、便秘予防にひじきなどの海藻類をよく食べるとの情報を得た。患者への指導として誤っているのはどれか。1つ選べ。
- (1)薬物治療を行っている間は、海藻類を積極的に摂取してください。
- (2)処方薬服用中であっても妊娠を避ける必要はありません。
- (3)処方薬の影響で、脈が速くなることがあります。
- (4)処方薬とスクラルファート含有胃腸薬を併用する場合は、服用間隔をできるだけあけてください。
- (5)処方薬と鉄分含有サプリメントを併用する場合は、同時に服用しないでください。
正答 (1)
正答は (1)。橋本病ではヨウ素をとり過ぎると甲状腺機能低下が悪くなることがあるので、海藻類を積極的にとるよう勧めるのは誤りです。
ひじき・昆布などの海藻にはヨウ素が多く含まれます。橋本病の患者がヨウ素を過剰にとると、甲状腺ホルモンの合成が抑えられ、機能低下が進むことがあります。とり過ぎないよう伝えます。
【ほかの選択肢】
(2) レボチロキシンは妊娠中も使え、甲状腺機能を正常に保つことが母体と胎児のために大切。妊娠を避ける必要はない 正しい
(3) 量が多すぎると、動悸・頻脈など甲状腺機能亢進の症状が出ることがある 正しい
解説の続きをみる続きを閉じる
(4) スクラルファート(アルミニウムを含む)はレボチロキシンの吸収を妨げるので、服用の間隔をあける 正しい
(5) 鉄剤もレボチロキシンと結合して吸収を妨げるので、同時に飲まない 正しい
出典:第106回 薬剤師国家試験 問219(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「薬学実践問題(実務)」のほかの問題
- 2024年(令和6年) 第294問67 歳女性。身長155 cm、体重43 kg。2 年前より心窩部痛を自覚し、外来を受診
- 2025年(令和7年) 第267問45 歳男性。喫煙歴20 年(1 日20~30 本程度)。男性は、最近、痰が絡んで咳込み
- 2026年(令和8年) 第236問45 歳男性。糖尿病で治療中である。21~30 歳までの間、化学工場で化学物質を取り扱う
- 2022年(令和4年) 第205問50 歳男性。高血圧の治療のため、近隣の内科クリニックに通院中である。喫煙歴30 年(1
- 2022年(令和4年) 第337問月齢5 ヶ月、体重7.4 kg の患児に以下の処方が出された。
- 2023年(令和5年) 第318問54 歳男性。自営業。国民健康保険に加入している。現在、妻と就学中の娘と生活している。健
スポンサーリンク

