45 歳男性。175 cm、55 kg。過去に痛風発作を経験したことがあったが、その後、症状は現れておらず、治療をしてい…
薬学実践問題(生物) 第221問
45 歳男性。175 cm、55 kg。過去に痛風発作を経験したことがあったが、その後、症状は現れておらず、治療をしていなかった。最近、職場の健康診断で尿酸値の異常を指摘され、近所のA病院を受診した。受診時の検査で、血清クレアチニン値は0.8 mg/dL、血清尿酸値は9.0 mg/dL、AST は15 IU/L、ALT は18 IU/Lであった。A病院の担当医は、以下の処方で薬物治療を開始することを検討した。(処方)フェブキソスタット錠10 mg 1 回1 錠 (1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分その際、A病院の担当医がお薬手帳を確認したところ、B総合病院消化器内科から、潰瘍性大腸炎に対してプレドニゾロンとアザチオプリンが処方され、服用中であることが判明した。高尿酸血症・痛風治療薬の処方を扱うことが多いこの薬剤師は、プリン塩基及び関連化合物の代謝経路について図のとおり整理した。この図に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)Xはヒポキサンチンである。
- (2)フェブキソスタットは反応①と反応②を阻害する。
- (3)Xは反応②で酸化されて尿酸になる。
- (4)反応②の生成物は、尿素に変換されて尿中に排泄される。
- (5)この薬剤師が前問の回答をしたのは、フェブキソスタットにより反応③が阻害され、アザチオプリンの血中濃度が上昇すると考えられたためである。
正答 (2)(3)
正答は (2)と(3)。X はキサンチンで、フェブキソスタットはヒポキサンチン→キサンチン(①)とキサンチン→尿酸(②)の両方を触媒するキサンチンオキシダーゼを阻害します。
図の左上はヒポキサンチン、右上はグアニン、下は尿酸です。ヒポキサンチンは反応①で、グアニンは脱アミノ化でキサンチン(X)になり、X は反応②で酸化されて尿酸になります。①・② はどちらもキサンチンオキシダーゼの反応です。
【ほかの選択肢】
(1) X はキサンチン。ヒポキサンチンは反応①の出発物質 誤り
(4) ヒトには尿酸を分解する酵素(ウリカーゼ)がなく、尿酸はそのまま尿中に排泄される。尿素にはならない 誤り
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(5) 反応③(アザチオプリン→6-メルカプトプリン)はフェブキソスタットで阻害されない。阻害されるのは6-メルカプトプリンをキサンチンオキシダーゼで不活性化する反応で、その結果6-メルカプトプリンが増える 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問221(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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