60 歳男性。高血圧症及び不眠症のため、2 週間ごとに近医を受診していた。最近、呼吸困難感及び胸痛を認め、さらに血痰及び…
薬学実践問題(実務) 第228問
60 歳男性。高血圧症及び不眠症のため、2 週間ごとに近医を受診していた。最近、呼吸困難感及び胸痛を認め、さらに血痰及び喀血を生じたため、精査加療目的で大学病院に入院となった。その後、侵襲性肺アスペルギルス症と診断され、ボリコナゾールによる治療を翌日から開始することになった。入院時の持参薬は以下のとおりである。アジルサルタン錠20 mg 1 回1 錠 1 日1 回 朝食後 14 日分スボレキサント錠20 mg 1 回1 錠 1 日1 回 就寝前 14 日分ボリコナゾール投与開始にあたり、病棟担当薬剤師は持参薬の内容を確認して、病棟担当医に服用する薬剤の変更を提案した。その内容として適切なのはどれか。1つ選べ。
- (1)アジルサルタン錠をテルミサルタン錠に変更
- (2)アジルサルタン錠をアムロジピンベシル酸塩錠に変更
- (3)アジルサルタン錠をアゼルニジピン錠に変更
- (4)スボレキサント錠をロルメタゼパム錠に変更
- (5)スボレキサント錠をトリアゾラム錠に変更
正答 (4)
正答は (4)。スボレキサントはボリコナゾールなど CYP3A を強く阻害する薬と併用禁忌なので、グルクロン酸抱合で代謝されるロルメタゼパムに変えます。
ボリコナゾールは CYP3A4 を強く阻害するので、CYP3A4 で代謝されるスボレキサントの血中濃度が大きく上がります。ロルメタゼパムは主にグルクロン酸抱合で代謝され、CYP の阻害の影響を受けにくい睡眠薬です。
【ほかの選択肢】
(1) アジルサルタンはボリコナゾールと併用禁忌ではなく、変える必要はない 誤り
(2) アジルサルタンを変える必要はなく、アムロジピンは CYP3A4 で代謝され、ボリコナゾールで血中濃度が上がるおそれがある 誤り
(3) アゼルニジピンはアゾール系抗真菌薬と併用禁忌 誤り
(5) トリアゾラムも CYP3A4 で代謝され、ボリコナゾールと併用禁忌 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問228(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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