75 歳男性。1 年前から、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症と不眠症のため、近医を受診し、前回同様の以下の薬剤が処方され…
薬学実践問題(実務) 第318問
75 歳男性。1 年前から、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症と不眠症のため、近医を受診し、前回同様の以下の薬剤が処方された。患者のお薬手帳には、3日前に初めて受診した別の泌尿器科から処方された薬が記載されていた。薬剤師が患者の家族に確認をしたところ、一昨日から、特に午前中にぼんやりしていることが多く、最近は物忘れが目立つため、認知症を発症したのではないかと心配していた。(処方)ロサルタンカリウム錠100 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)ヒドロクロロチアジド錠12.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)ロスバスタチン錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)フェブキソスタット錠40 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分ブロチゾラム錠0.25 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 就寝前 28 日分(お薬手帳)タムスロシン塩酸塩口腔内崩壊錠0.2 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 夕食後 14 日分エスゾピクロン錠1 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 就寝前 14 日分この患者に薬剤師が行った対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
- (1)睡眠薬の副作用の可能性もあるため、今回の処方について医師に確認を行った。
- (2)服用している薬剤が多くなってきたため、医療機関ごとにお薬手帳を分けるように患者に指示した。
- (3)睡眠薬などを自己調整して服薬していないか患者に確認した。
- (4)かかりつけ薬剤師の制度を説明し、かかりつけ薬剤師のいる薬局で全て調剤してもらうように勧めた。
- (5)認知症の可能性も否定できないため、専門医へ行くように勧めた。
正答 (2)
正答は (2)。お薬手帳は医療機関ごとに分けず1冊にまとめ、すべての薬を1か所で確かめられるようにします。これが適切でない対応です。
この患者は、近医のブロチゾラムに加えて、泌尿器科からエスゾピクロンが出ており、睡眠薬が重なっています。泌尿器科の受診の後から午前中にぼんやりするようになっており、睡眠薬の持ち越しが疑われます。手帳を分けると、こうした重なりに気づけなくなります。
【ほかの選択肢】
(1) 睡眠薬の重なりによる副作用が疑われ、医師に確かめる 適切
(3) 自己判断で量を増やしていないか確かめる 適切
(4) 1つの薬局でまとめて管理すると重複や相互作用に気づきやすい 適切
(5) 認知症の可能性も否定できず、専門医の受診を勧めるのは適切 適切
出典:第106回 薬剤師国家試験 問318(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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