自宅の寝室で倒れている男性が救急搬送された。簡易検査の結果をもとに、直ちに対応する解毒薬が投与された。一方、寝室にはコッ…

薬学理論問題(化学) 第133問

自宅の寝室で倒れている男性が救急搬送された。簡易検査の結果をもとに、直ちに対応する解毒薬が投与された。一方、寝室にはコップの中に大量の錠剤が沈んだ飲料水が残されていた。錠剤の成分が何かを調べるため、コップの中に残された薬剤に適切な処理をしたのち、¹H NMR スペクトル(CDCl₃ 溶媒中)を測定した。得られたスペクトルをデータベースと照合したところ、図に示したチャートとシグナル及び積分値が一致した。錠剤の成分として推定される医薬品Aの構造はどれか。1つ選べ。ただし、図はTMS を基準(0 ppm)とし、シグナルを積分曲線と共に示したもので、×は重溶媒中に微量に含まれるCHCl₃ のシグナルである。

薬剤師 2022年(令和4年) 第133問の図薬剤師 2022年(令和4年) 第133問の選択肢の図
正答 (1)
正答は (1)。積分比から芳香族の水素が7個(2+3+1+1)あり、トリアゾロ環のメチル基(3H)をもつトリアゾラムに当たります。 積分の高さから水素の数を読むと、次のとおりです。 7.6 ppm 付近:2H、7.4 ppm 付近:3H 7.33 ppm:1H、7.19 ppm(二重線):1H 5.55 ppm・4.15 ppm(二重線):各1H 2.65 ppm(一重線):3H 5.55 ppm と4.15 ppm は七員環の CH₂ の2個の水素で、環の反転が遅いため別のシグナルになり、互いに分裂しています。2.65 ppm はトリアゾール環に付いたメチル基です。芳香族の水素は、クロロベンゼン環の3個と2-クロロフェニル基の4個で計7個です。
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【ほかの選択肢】 (2) アルプラゾラムは置換のないフェニル基をもち、芳香族の水素が8個 誤り (3) ジアゼパムの N-CH₃ は3.4 ppm 付近に出て、芳香族の水素は8個 誤り (4) ロラゼパムはメチル基をもたない 誤り (5) クロキサゾラムはメチル基をもたない 誤り

出典:第107回 薬剤師国家試験 問133(厚生労働省 公表)出典元ページ

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