22 歳女性。近医を受診し、以下の経過を訴えたところ、精神科を紹介された。「仕事が多忙で残業が続いていたある日、通勤時に…
薬学理論問題(病態) 第156問
22 歳女性。近医を受診し、以下の経過を訴えたところ、精神科を紹介された。「仕事が多忙で残業が続いていたある日、通勤時に電車内で突然動悸が始まり、呼吸困難となり、今にも心臓が止まりそうになり、やっとの思いで次の駅で降りて救急車で病院へ運ばれたが、病院に着く頃には症状はだいぶ落ちついていた。念のため、診察を受けたが身体的には異常はなく、心電図や血液検査でも異常は認められなかった。1 週間後、外出した時に、乗っていた電車の中で同じような動悸が始まり、一緒にいた友人に手を握ってもらって何とか我慢して家までたどり着いた。それ以来、発作が怖くて電車に乗れなくなった。電車通勤はやめて親に送り迎えをしてもらい、どうにか仕事には行くことができている。」この疾患の病態と治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)薬物治療は原則として一生涯続ける。
- (2)発作と判断するには、それが起こる状況の特定が必要である。
- (3)予期不安を合併する場合が多い。
- (4)恐怖の対象となっている場所や状況に対する曝露療法が有効である。
- (5)呼吸困難に対して、酸素の投与が必要である。
正答 (3)(4)
正答は (3)と(4)。この患者はパニック障害で、また発作が起こるのではという予期不安を伴いやすく、恐れる場所・状況への曝露療法が有効です。
突然の動悸・呼吸困難・死の恐怖などのパニック発作をくり返し、検査で身体の異常がなく、発作を恐れて電車を避ける(広場恐怖)ようになっています。治療は、SSRI などの薬物療法と、認知行動療法(曝露療法を含む)を組み合わせます。
【ほかの選択肢】
(1) 症状が落ち着いた後、一定期間続けてから少しずつ減らして中止をめざす。原則として一生涯続けるものではない 誤り
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(2) パニック発作は予期しない状況で突然起こるのが特徴で、起こる状況の特定は判断に必要ない 誤り
(5) 呼吸困難の多くは過換気によるもので、酸素の投与は必要ない 誤り
出典:第107回 薬剤師国家試験 問156(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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