60 歳女性。背中の粉瘤(注)が感染を起こしたため皮膚科を受診し、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。(注) 粉瘤(アテロ…
薬学実践問題(実務) 第202問
60 歳女性。背中の粉瘤(注)が感染を起こしたため皮膚科を受診し、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。(注) 粉瘤(アテローム):皮膚の下に袋状の嚢腫ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまってできた腫瘍の総称。(処方)セフジニルカプセル100 mg 1 回1 カプセル(1 日3 カプセル)1 日3 回 朝昼夕食後 5 日分また、患者が持参したお薬手帳から、以下の薬剤を服用中であることがわかった。エナラプリルマレイン酸塩錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分L︲アスパラギン酸Ca 錠200 mg 1 回2 錠(1 日6 錠)レバミピド錠100 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)1 日3 回 朝昼夕食後 28 日分クエン酸第一鉄ナトリウム錠50 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)プラバスタチンNa 錠10 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 夕食後 28 日分今回処方された医薬品と併用するにあたり、注意が必要な服用中の薬剤はどれか。1つ選べ。
- (1)エナラプリルマレイン酸塩錠
- (2)L︲アスパラギン酸Ca 錠
- (3)レバミピド錠
- (4)クエン酸第一鉄ナトリウム錠
- (5)プラバスタチンNa 錠
正答 (4)
正答は (4)。セフジニルは腸管内で鉄イオンとほとんど吸収されない錯体をつくり、吸収が大きく下がるので注意が必要です。
セフジニルの添付文書では、鉄剤で吸収が約10分の1まで阻害されるので併用は避けることが望ましく、やむを得ず併用するときはセフジニルを飲んでから3時間以上あけて鉄剤を飲むとされています。また、鉄を含む粉ミルクや鉄剤との併用で、便が赤っぽくなることがあります。
【ほかの選択肢】
(1) エナラプリルは、セフジニルとの併用で注意する相互作用は知られていない 誤り
(2) L-アスパラギン酸 Ca は、セフジニルの併用注意に挙げられていない。併用注意に挙がるのは鉄剤、アルミニウム・マグネシウムを含む制酸剤、ワルファリンなどで、カルシウム製剤は含まれない 誤り
(3) レバミピドは、セフジニルとの併用で問題となる相互作用はない 誤り
(5) プラバスタチンは、セフジニルとの併用で問題となる相互作用はない 誤り
出典:第107回 薬剤師国家試験 問202(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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