35 歳女性。最近、日中頻尿と尿意切迫感で不眠が続いたので近医を受診した。過活動膀胱症状質問票(OABSS)トータルスコ…
薬学実践問題(生物) 第221問
35 歳女性。最近、日中頻尿と尿意切迫感で不眠が続いたので近医を受診した。過活動膀胱症状質問票(OABSS)トータルスコア10 点の中等症と診断され、処方1 による薬物治療を受けていた。再診時、OABSS トータルスコアは6 点と改善したが尿意切迫感が十分に改善しないため、処方2 が追加された。再診時の主な患者情報:血圧130/60 mmHg、脈拍数60 拍/分、消化器症状なし、肝機能・腎機能正常、電解質異常なし。現在、妊娠はしていない。(処方1 )ソリフェナシンコハク酸塩錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分(処方2 )ミラベグロン錠50 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分再診7 日後、薬剤師が継続的な服薬状況と患者状態を確認し、服薬指導を行うため、患者宅に電話した。この患者の下部尿路症状を改善させる生理的変化として、正しいのはどれか。1つ選べ。
- (1)膀胱排尿筋が収縮する。
- (2)膀胱排尿筋が弛緩する。
- (3)内尿道括約筋が弛緩する。
- (4)外尿道括約筋が収縮する。
- (5)外尿道括約筋が弛緩する。
正答 (2)
正答は (2)。ソリフェナシン(M₃ 遮断)とミラベグロン(β₃ 刺激)は、ともに膀胱排尿筋を弛緩させて膀胱の容量を増やし、尿意切迫感や頻尿を改善します。
膀胱に尿をためるときは、排尿筋が緩み(交感神経の β₃ 受容体)、内尿道括約筋が締まります(α₁ 受容体)。排尿のときは、副交感神経の M₃ 受容体を介して排尿筋が収縮し、括約筋が緩みます。
【ほかの選択肢】
(1) 排尿筋の収縮は排尿のときの変化で、過活動膀胱の症状を強める方向 誤り
(3) 内尿道括約筋の弛緩は排尿を促す変化で、蓄尿の症状の改善にはつながらない 誤り
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(4) 外尿道括約筋は陰部神経に支配される横紋筋で、この2剤の作用で起こる変化ではない 誤り
(5) 外尿道括約筋の弛緩は排尿のときの変化で、蓄尿の症状の改善にはつながらない 誤り
出典:第107回 薬剤師国家試験 問221(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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