35 歳女性。病院を受診したところ関節リウマチと診断され、以下の処方で治療を開始することになった。…
薬学実践問題(生物) 第223問
35 歳女性。病院を受診したところ関節リウマチと診断され、以下の処方で治療を開始することになった。(処方1 )メトトレキサートカプセル2 mg9 時1 カプセル、21 時1 カプセル(1 日2 カプセル)毎週 火曜日 1 日2 回 9 時、21 時 4 日分(投与実日数)(処方2 )メトトレキサートカプセル2 mg1 回1 カプセル(1 日1 カプセル)毎週 水曜日 1 日1 回 9 時 4 日分(投与実日数)(処方3 )葉酸錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)毎週 ( ) 4 日分(投与実日数)処方箋を受けた薬剤師は、核酸代謝における処方1 、2 と処方3 を併用することの有用性について実務実習に来ている学生にわかりやすく説明するため、次に示すような図を作成した。この図の説明として正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)細胞増殖の際におこるDNA 合成において、Aが前駆体として使われる。
- (2)Bがテトラヒドロ葉酸で、Cがジヒドロ葉酸である。
- (3)メトトレキサートはCからDの反応を触媒する酵素を阻害する。
- (4)処方3 に含まれる葉酸は、体内でジヒドロ葉酸還元酵素の作用を受けることでCとなり効果を示す。
- (5)処方3 に含まれる葉酸により、メトトレキサートが作用する酵素の活性を増強することが期待される。
正答 (1)(4)
正答は (1)と(4)。A のチミジル酸(dTMP)は DNA 合成の材料となり、葉酸はジヒドロ葉酸還元酵素で還元されてテトラヒドロ葉酸(C)になって働きます。
図では、dUMP がチミジル酸合成酵素で dTMP(A)になり、そのとき5,10-メチレンテトラヒドロ葉酸(D)がジヒドロ葉酸(B)になります。B はジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)でテトラヒドロ葉酸(C)に戻り、セリンから炭素を受け取って D になります。
【ほかの選択肢】
(2) B がジヒドロ葉酸、C がテトラヒドロ葉酸。逆になっている 誤り
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(3) メトトレキサートが阻害するのは、B から C への反応を触媒するジヒドロ葉酸還元酵素 誤り
(5) 葉酸は DHFR の働きを増強するのではなく、正常細胞の葉酸を補って副作用を軽くする目的で使う 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問223(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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