59 歳男性。B 型肝炎ウイルス(HBs 抗原)陽性であったが症状もなく長年放置していた。倦怠感や意識障害が強くなり家族…

薬学実践問題(病態) 第302問

59 歳男性。B 型肝炎ウイルス(HBs 抗原)陽性であったが症状もなく長年放置していた。倦怠感や意識障害が強くなり家族に連れられ近医を受診したところ、非代償性肝硬変と診断され、緊急入院となった。下肢にむくみを認めているが、食事の摂取は可能である。入院時の検査値と入院後の処方は以下のとおりである。(検査値)AST 26 IU/L、ALT 27 IU/L、血清クレアチニン値1.2 mg/dL、総タンパク6.0 g/dL、血清アルブミン2.4 g/dL、LDL︲C 38 mg/dL、プロトロンビン時間(PT)19.8 秒、総ビリルビン1.0 mg/dL、直接ビリルビン0.6 mg/dL(処方1 )ラミブジン錠100 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)フロセミド錠20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)スピロノラクトン錠25 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後   3 日分(処方2 )ウルソデオキシコール酸錠50 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)1 日3 回 朝昼夕食後 3 日分(処方3 )酸化マグネシウム錠330 mg 1 回2 錠(1 日6 錠)ラクツロースゼリー分包16.05 g/包 1 回1 包(1 日3 包)分岐鎖アミノ酸配合経口ゼリー剤20 g/個 1 回1 個(1 日3 個)1 日3 回 朝昼夕食後 3 日分入院時、この患者に起こっていることとして、適切なのはどれか。2つ選べ。

正答 (1)(4)
正答は (1)と(4)。肝臓でのたんぱく質の合成が落ちて、血清アルブミン(2.4 g/dL)が低下し、プロトロンビン時間(19.8 秒)が延びています。 アルブミンや凝固因子は肝臓で作られます。非代償性肝硬変ではこれらが作られにくくなり、低アルブミン血症によるむくみや、凝固因子の不足による PT の延長が起こります。 【ほかの選択肢】 (2) コレステロールも肝臓で作られ、LDL-C 38 mg/dL と低下している 誤り (3) 分岐鎖アミノ酸が減り芳香族アミノ酸が増えるため、フィッシャー比は低下する 誤り (5) 直接ビリルビン 0.6 mg/dL は低下していない 誤り

出典:第107回 薬剤師国家試験 問302(厚生労働省 公表)出典元ページ

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