78 歳女性。夫と2 人暮らしであるが、半年前から物の置き忘れやしまい忘れをするようになった。3 ケ月前から誰もいない庭…
薬学理論問題(病態) 第154問
78 歳女性。夫と2 人暮らしであるが、半年前から物の置き忘れやしまい忘れをするようになった。3 ケ月前から誰もいない庭を指さして「子供たちが遊んでいる。」などと言うようになった。睡眠中に大声を出して、手足をばたつかせることがあるが、本人に自覚はない。心配した夫に連れられ病院を受診した。診察時、受け答えは良好であったが、歩行は小刻み様であった。日付や場所の見当識が一部曖昧であり、ミニメンタルステート検査は30 点満点中23 点であった。また、脳血流SPECT により後頭葉の血流低下が認められた。この患者に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)前頭葉に著明な萎縮が生じている。
- (2)パーキンソン症状が認められる。
- (3)脳梗塞によって二次的に発症した可能性が高い。
- (4)幻視やREM 睡眠行動異常が認められる。
- (5)症状は階段状に悪化する。
正答 (2)(4)
正答は (2)と(4)。幻視、レム睡眠行動異常、小刻み歩行、後頭葉の血流低下から、レビー小体型認知症と考えられます。
誰もいない庭に子供が見えるのは具体的な幻視で、眠っている間に大声を出して手足を動かすのはレム睡眠行動異常です。小刻みの歩行はパーキンソン症状にあたり、脳血流 SPECT での後頭葉の血流低下も、この病気の特徴です。
【ほかの選択肢】
(1) 前頭葉の目立つ萎縮は前頭側頭型認知症の所見 誤り
(3) 脳梗塞などに続いて起こるのは血管性認知症 誤り
(5) 階段状に悪化するのは血管性認知症。レビー小体型認知症は認知機能が日によって変動するのが特徴 誤り
出典:第109回 薬剤師国家試験 問154(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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