76 歳女性。夫と息子との3 人暮らし。高血圧症、てんかん、統合失調症及び不眠症の治療を行っている。処方1 ~3 は、以…

薬学実践問題(実務) 第218問

76 歳女性。夫と息子との3 人暮らし。高血圧症、てんかん、統合失調症及び不眠症の治療を行っている。処方1 ~3 は、以下の時系列記録の1 年前から継続している。(処方1 )アジルサルタン錠40 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分(処方2 )バルプロ酸Na 徐放錠100 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)リスペリドン口腔内崩壊錠1 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)1 日2 回 朝夕食後 28 日分(処方3 )ラメルテオン錠8 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)レンボレキサント錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 就寝前 28 日分7 月4 日(かかりつけ医受診後来局):処方1 ~3 継続、eGFR 56 mL/min/1.73 m²8 月1 日(かかりつけ医受診後来局):処方1 ~3 継続、eGFR 32 mL/min/1.73 m²家族「腎臓の精密検査のために、かかりつけの先生が、大学病院の腎臓内科の外来受診を予約してくれました。8 月8 日に本人を連れていきます。」8 月4 日(家族から薬局へ電話相談、及び薬剤師から医師への確認):家族「前回受診時にかかりつけの先生に伝え忘れましたが、よだれが出るようになったり、顔の表情が無くなったり、歩行が遅くなったりすることが7 月中旬ぐらいから目立ってきました。」かかりつけ医師「随意運動は問題ありませんでした。薬の副作用ですね。」8 月4 日に医師から指摘のあった副作用の原因薬物として、可能性が最も高いのはどれか。1つ選べ。

正答 (3)
正答は (3)。よだれ・無表情・歩行の遅さはパーキンソン症候群で、ドパミン D₂ 受容体を遮断するリスペリドンの副作用が最も考えられます。 リスペリドンは線条体の D₂ 受容体も遮断するため、流涎・仮面様顔貌・動作の緩慢などの薬剤性パーキンソン症候群を起こします。リスペリドンの活性代謝物(パリペリドン)は腎臓から排泄されるので、eGFR が56から32に下がったことで体内にたまり、症状が出やすくなったと考えられます。 【ほかの選択肢】 (1) アジルサルタンは ARB で、錐体外路症状は起こさない 誤り
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(2) バルプロ酸で振戦が出ることはあるが、この症状の組合せの原因としてはリスペリドンが最も考えやすい 誤り (4) ラメルテオンはメラトニン受容体の作動薬で、錐体外路症状は起こしにくい 誤り (5) レンボレキサントはオレキシン受容体の拮抗薬で、錐体外路症状は起こしにくい 誤り

出典:第109回 薬剤師国家試験 問218(厚生労働省 公表)出典元ページ

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