70 歳男性。同居している息子夫婦に付き添われて来局。20 歳の頃より喫煙習慣があり(ブリンクマン指数:1,200)、現…
薬学実践問題(実務) 第238問
70 歳男性。同居している息子夫婦に付き添われて来局。20 歳の頃より喫煙習慣があり(ブリンクマン指数:1,200)、現在も1 日に10 本程度喫煙している。また職業上の粉じん曝露歴があった。数年前より労作時の息切れが出現し、徐々に症状が悪化したために近医を受診し、慢性閉塞性肺疾患(COPD)と診断され、以下の処方が出された。(処方)チオトロピウム臭化物吸入用カプセル18 μg 1 回1 カプセル1 日1 吸入 全56 カプセル処方薬の注意すべき主な副作用はどれか。2つ選べ。
- (1)排尿障害
- (2)徐脈
- (3)口腔内カンジダ症
- (4)下痢
- (5)口渇
正答 (1)(5)
正答は (1)と(5)。チオトロピウムは抗コリン薬(LAMA)で、抗コリン作用による排尿障害と口渇に注意します。
チオトロピウムは気管支平滑筋のムスカリン受容体を遮断して気管支を広げる長時間作用型の吸入薬です。吸入でも一部は全身に働き、口渇のほか、膀胱の収縮が弱まって尿が出にくくなることがあります。このため、閉塞隅角緑内障の患者と、前立腺肥大などによる排尿障害のある患者には禁忌です。
【ほかの選択肢】
(2) 抗コリン作用では、徐脈よりもむしろ頻脈が起こりうる 誤り
(3) 口腔内カンジダ症は、吸入ステロイドで注意する副作用 誤り
(4) 抗コリン作用では腸の動きが弱まり、下痢よりも便秘が起こりうる 誤り
出典:第109回 薬剤師国家試験 問238(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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