化合物Aを原料とし、得られる主生成物がラセミ体となる反応はどれか。2つ選べ。…

薬学理論問題(化学) 第104問

化合物Aを原料とし、得られる主生成物がラセミ体となる反応はどれか。2つ選べ。

薬剤師 2026年(令和8年) 第104問の選択肢の図
正答 (2)(4)
正答は (2)と(4)。A(1,2-ジメチルシクロペンテン)へのヒドロホウ素化と Br₂ のトランス付加では、不斉炭素を2つもつキラルな生成物が、両方の鏡像異性体として等量生じます。 (2) H と OH がシン付加して 1,2-ジメチルシクロペンタン-1-オールになります。C1 と C2 は異なる置換基をもつので分子に対称面がなく、二重結合の上下どちらの面からも同じ確率で付加するため、ラセミ体になります。 (4) Br₂ はアンチ付加で trans-1,2-ジブロモ-1,2-ジメチルシクロペンタンになります。トランス体は対称面をもたないキラルな分子で、ラセミ体として得られます。
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【ほかの選択肢】 (1) 接触水素化はシン付加で cis-1,2-ジメチルシクロペンタンが生じ、対称面をもつメソ体 誤り (3) mCPBA によるエポキシ化はシン付加で、生じるエポキシドは対称面をもつメソ体 誤り (5) OsO₄ によるジヒドロキシ化はシン付加で cis-ジオールが生じ、メソ体 誤り 【ポイント】 対称なアルケンでは、同じ基が2つ入るシン付加はメソ体、アンチ付加はラセミ体になります。

出典:第111回 薬剤師国家試験 問104(厚生労働省 公表)出典元ページ

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