次の記述は、受信機の高周波増幅回路に要求される条件について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下…
無線工学 無線工学 A-14
次の記述は、受信機の高周波増幅回路に要求される条件について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、同じ記号の[ ]内には、同じ字句が入るものとする。(1) 高周波増幅回路には、使用周波数帯域での利得が高いこと、発生する内部雑音が小さいこと、回路の[A]によって生じる相互変調ひずみによる影響が少ないことなどが要求される。(2) また、高周波増幅回路において有害な影響を与える[B]の相互変調ひずみについては、回路に基本波信号のみを入力したときの入出力特性を測定し、次に基本波信号とそれぞれ周波数の異なる二信号を入力したときに生じる[B]の相互変調ひずみの入出力特性を測定する。(3) (2)の測定において、基本波信号の特性が同一の受信機1 及び2 の[B]相互変調ひずみ特性が図に示すとおりのとき、それぞれの直線部分を延長した線の交点P1 及びP2 の[C]ポイントが求められ、増幅回路がどのくらい大きな不要信号に耐えて使えるかの目安となる。図において、相互変調ひずみに強いのはP2の交点を持つ受信機と言える。
- (1)A: 直線性 B: 第2次 C: コンプレッション
- (2)A: 直線性 B: 第3次 C: コンプレッション
- (3)A: 非直線性 B: 第2次 C: インターセプト
- (4)A: 非直線性 B: 第3次 C: コンプレッション
- (5)A: 非直線性 B: 第3次 C: インターセプト
正答 (5)
正答は (5)。
【結論】
A 非直線性 相互変調ひずみは、増幅回路の入出力特性がまっすぐでない(非直線性がある)ために生じます。
B 第3次 周波数 f1、f2 の2信号を入れたとき、2f1-f2、2f2-f1 の成分(第3次の相互変調積)は希望の周波数のすぐ近くに現れ、フィルタで取り除きにくいので、特に有害です。
C インターセプト 対数目盛のグラフでは、基本波の出力は傾き1、第3次相互変調ひずみの出力は傾き3の直線になります。両方の直線部分を延ばした交点が第3次インターセプトポイント(IP3)です。
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【図の読み方】
図で受信機2の交点 P2 は、受信機1の P1 より入力・出力とも高い所にあります。インターセプトポイントが高いほど、強い不要信号が来ても相互変調ひずみが目立ちにくく、ひずみに強い回路です。
【誤りの選択肢】
(1)・(2) 相互変調ひずみは直線性ではなく非直線性で生じます。C もコンプレッションではありません
(3) 有害なのは第2次ではなく第3次の相互変調ひずみです
(4) コンプレッションポイント(1dB 圧縮点)は、基本波の出力が飽和して直線から 1dB 下がる点で、2本の直線の交点ではありません
出典:2025年(令和7年)11月期 第一級アマチュア無線技士 無線工学 A-14(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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