労働者災害補償保険に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。…
学科 基礎編 (2)
労働者災害補償保険に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- (1)労働者が勤務先から帰宅途中に通勤経路から逸脱し、スーパーで日用品を購入後、通勤経路に戻ってから負傷した場合、その逸脱・中断が日常生活上必要な行為をやむを得ない事由により行うための最小限度のものである場合、その負傷は通勤災害に該当する。
- (2)労働者が出張先から帰宅途中に負傷した場合、出張の過程全般について事業主の支配下にあり、積極的に私的行為を行うなど特段の事情がない限り、その負傷は通勤災害に該当する。
- (3)派遣労働者が、派遣先で生じた業務災害により療養補償給付を受けようとする場合、派遣先の事業を労働者災害補償保険の適用事業として、療養補償給付に係る請求書に派遣先事業主の証明を受ける必要がある。
- (4)複数の会社に勤務する複数事業労働者の休業補償給付の額は、原則として、業務災害が発生した勤務先の賃金に基づいて計算した給付基礎日額の100 分の60 に相当する額となる。
正答 (1)
正答は (1)。これが適切です。
通勤の途中で通勤経路を逸脱・中断すると、その間とその後の移動は原則として通勤に当たりません。ただし、日用品の購入など日常生活上必要な行為で厚生労働省令で定めるものを、やむを得ない事由により行うための最小限度のものであれば、通勤経路に戻った後の移動は再び通勤と扱われます。経路に戻ってからの負傷は通勤災害に当たります(逸脱・中断の最中の負傷は対象外です)。
【ほかの選択肢】
(2) 出張は、その過程全般が事業主の支配下にあると考えられるため、積極的な私的行為などの特段の事情がない限り、出張先からの帰路の負傷は通勤災害ではなく業務災害に当たります。 誤り
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(3) 派遣労働者の労災保険は、派遣元の事業が適用事業になります。療養補償給付の請求書の事業主の証明も派遣元事業主から受けます(派遣先は、災害の状況などを派遣元に知らせる立場です)。 誤り
(4) 複数事業労働者の業務災害の保険給付は、2020年9月から、すべての勤務先の賃金額を合算した額をもとに給付基礎日額を算定します。休業補償給付は、その給付基礎日額の60%相当額です。災害が起きた勤務先の賃金だけで計算するのではありません。 誤り
【通勤災害と業務災害の見分け方】
出張中(往復を含む) 原則として業務災害
住居と就業の場所の往復 通勤災害の対象
逸脱・中断 その後は通勤にならない(日常生活上必要な最小限度の行為は、経路に戻った後は通勤)
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2023年1月 (2)出典元ページ
最終更新日
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