占有権に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当でないものはどれか。…

民法 問題28

占有権に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当でないものはどれか。

正答 (2)
正答は (2)。これが妥当でありません。 占有者は所有の意思をもって占有するものと推定されます(民法186条1項)。しかし、判例(最判昭和58年3月24日)は、この推定は、占有者がその性質上所有の意思のないものとされる権原(他主占有権原)に基づいて占有を取得した事実が証明されるか、又は占有者が占有中、真の所有者であれば通常はとらない態度を示し、若しくは所有者であれば当然とるべき行動に出なかったなど、外形的客観的にみて他人の所有権を排斥して占有する意思を有していなかったものと解される事情(他主占有事情)が証明されたときは覆されるとしました。他主占有事情が証明されても所有の意思が認められるとする記述は誤りです。
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【ほかの選択肢】 (1) 妥当 即時取得(192条)の要件のうち、平穏・公然・善意は186条1項により推定され、無過失も、前主の占有に公信力がある以上、188条により推定されます(最判昭和41年6月9日)。 (3) 妥当 善意の占有者は、占有物から生ずる果実を取得します(189条1項)。本権の訴えがない限り、所有権を取得したと信じて占有しているCは、収穫物を取得できます(本権の訴えで敗訴すると、訴え提起の時から悪意の占有者とみなされます(同条2項))。 (4) 妥当 占有権は代理人によって取得することができ(181条)、受寄者Bは占有者です。占有者がその占有を奪われたときは、占有回収の訴えにより物の返還を請求できます(200条1項)。占有代理人も占有の訴えを提起できます(197条)。 (5) 妥当 代理人によって占有をする場合に、本人がその代理人に対して以後第三者のためにその物を占有することを命じ、その第三者がこれを承諾したときは、その第三者は占有権を取得します(184条、指図による占有移転)。

出典:令和4年度 行政書士試験 問題28(一般財団法人行政書士試験研究センター公表)出典元ページ

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