脳血管障害及び虚血性心疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働衛生 第17問
脳血管障害及び虚血性心疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)出血性の脳血管障害は、脳表面のくも膜下腔に出血するくも膜下出血、脳実質内に出血する脳出血などに分類される。
- (2)虚血性の脳血管障害である脳梗塞は、脳血管自体の動脈硬化性病変による脳塞栓症と、心臓や動脈壁の血栓が剥がれて脳血管を閉塞する脳血栓症に分類される。
- (3)虚血性心疾患は、冠動脈による心筋への血液の供給が不足したり途絶えることにより起こる心筋障害である。
- (4)心筋梗塞では、突然激しい胸痛が起こり、「締め付けられるように痛い」、「胸が苦しい」などの症状が、1時間以上続くこともある。
- (5)運動負荷心電図検査は、虚血性心疾患の発見に有用である。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
脳血管自体の動脈硬化性病変によるものが脳血栓症、心臓や動脈壁にできた血栓が剥がれて脳血管を詰まらせるものが脳塞栓症です。設問は二つが入れ替わっています。
【脳梗塞の二つ】
脳血栓症 脳の血管そのものが動脈硬化で細くなり、
そこに血栓ができて詰まる
脳塞栓症 心臓や太い動脈でできた血栓が流れてきて、
脳の血管に栓をする
言葉のつくりで見分けます。「栓(せん)」が現地でできるのが血栓、よそから飛んできて塞(ふさ)ぐのが塞栓です。塞栓の代表は、心房細動でできた心臓内の血栓です。
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【ほかの選択肢】
(1) 出血性はくも膜下出血と脳出血に分類 正しい
(3) 虚血性心疾患は冠動脈の血液供給の不足 正しい
(4) 心筋梗塞の胸痛は1時間以上続くこともある 正しい
(5) 運動負荷心電図検査は虚血性心疾患の発見に
有用 正しい
【脳血管障害の全体】
出血性 脳出血 脳実質内に出血する
くも膜下出血 脳表面のくも膜下腔に出血する
虚血性 脳血栓症 脳の血管の動脈硬化による
脳塞栓症 よそから来た血栓による
まず出血か虚血かで二つに割り、その中でさらに二つに割ります。四つの名前を、この順で並べて覚えます。
【くも膜下出血】
脳動脈瘤が破れて起こります。発症は破れた直後で、「頭を殴られたような」と表現される激しい頭痛が特徴です。「破れて数日後に発症する」と書かれていたら
誤りです。
【虚血性心疾患の二つ】
狭心症 心筋の一部に可逆的な虚血が起こる
発作は通常数分から10分程度でおさまる
心筋梗塞 心筋の一部が不可逆的に壊死する
痛みが1時間以上続くこともある
元に戻るのが狭心症、戻らないのが心筋梗塞です。痛みの長さも、この違いをそのまま映しています。
【冠動脈】
心臓の筋肉そのものに血液を送る動脈です。大動脈の根元から出て、心臓の表面を冠のように取り巻きます。
ここが詰まると、心臓は自分の血が足りなくなります。
出典:第二種衛生管理者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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