11 歳の男児。学校に行けないことを主訴に父親に連れられて来院した。乳幼児期の発達は順調だった。就学時から文字を書くこと…

C問題 第51問

11 歳の男児。学校に行けないことを主訴に父親に連れられて来院した。乳幼児期の発達は順調だった。就学時から文字を書くことが苦手だったが、ひらがなとカタカナは書けており、成績も中等度を保っていた。小学3 年生から漢字の書き取りのミスが目立つようになり、何度学習しても習得できなかった。黒板を書き写すのに時間がかかるため、最近は授業についていけなくなり、次第に登校できない日が増えている。友人関係におけるトラブルはない。診断はどれか。

正答 (2)
正答は (2)。限局性学習障害です。 乳幼児期の発達は順調で、知的な遅れはなく(成績は中等度)、友人関係の問題もありません。それなのに、文字を書くこと、とくに漢字の書き取りだけが、何度練習しても身につかず、板書の書き写しに時間がかかります。知的能力全体に比べて、読む・書く・計算するなどの特定の学習の能力だけが著しく苦手な、限局性学習障害(書字表出の障害)です。学習についていけないことから、二次的に登校できなくなっています。 支援としては、苦手な部分を補う工夫(板書の写真撮影やタブレットの使用など)を学校と相談します。
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【ほかの選択肢】 (1) 知的発達障害  全般的な知的能力が低い。成績は中等度で、苦手なのは書字に限られる          違う (3) 自閉スペクトラム症  対人関係・コミュニケーションの障害と、こだわり。友人関係の問題がない       違う (4) 注意欠如多動性障害  不注意・多動・衝動性 違う (5) 発達性協調運動障害  運動の不器用さ。書字が苦手になることもあるが、ひらがなは書けており、漢字の習得そのものが問題 違う

出典:2024年(令和6年) 医師国家試験 問51(厚生労働省 公表)出典元ページ

最終更新日

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