急性呼吸窮迫症候群〈ARDS〉の病態で正しいのはどれか。…
D問題 第8問
急性呼吸窮迫症候群〈ARDS〉の病態で正しいのはどれか。
- (1)気道抵抗低下
- (2)肺血管抵抗低下
- (3)肺内シャント減少
- (4)肺コンプライアンス増加
- (5)肺サーファクタント減少
正答 (5)
正答は (5)。肺サーファクタント減少です。
ARDSでは、肺炎・敗血症・誤嚥・外傷などをきっかけに肺胞上皮と肺毛細血管内皮が傷つき、血管の透過性が高まって蛋白に富む液が肺胞へ漏れ出します(非心原性肺水腫)。Ⅱ型肺胞上皮の障害と滲出液によってサーファクタントが減少・不活化し、肺胞がつぶれやすくなります。
【ほかの選択肢】
(1) 気道抵抗低下 誤り
主な病変は肺胞と間質で、気道抵抗が下がることはありません
(2) 肺血管抵抗低下 誤り
低酸素性肺血管収縮や微小血栓などで、肺血管抵抗はむしろ上がります
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(3) 肺内シャント減少 誤り
水浸しになった肺胞やつぶれた肺胞には換気が届かず、血流だけが通るので、シャントは増えます。
このため酸素投与だけでは低酸素血症が改善しにくい
(4) 肺コンプライアンス増加 誤り
肺は硬くなり、コンプライアンスは低下します
【治療の要点】
原因疾患の治療と、一回換気量を抑えた肺保護換気、適切なPEEPでつぶれた肺胞を開いておくことが基本です。
出典:2024年(令和6年) 医師国家試験 問8(厚生労働省 公表)出典元ページ
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