51 歳の男性。腰痛と左下肢痛を主訴に来院した。3 か月前から腰痛と左下肢の鈍痛とがあり、数日前から強い痛みになった。歩…
D問題 第34問
51 歳の男性。腰痛と左下肢痛を主訴に来院した。3 か月前から腰痛と左下肢の鈍痛とがあり、数日前から強い痛みになった。歩行は軽度前屈位で跛行を認める。腰部に圧痛を認め、左下肢伸展挙上テストは陽性。腰椎MRI のT2 強調矢状断像(別冊No. 12A)とT2 強調横断像(別冊No. 12B)を別に示す。この患者で認められる可能性が高いのはどれか。
- (1)大腿前面の感覚鈍麻
- (2)大腿神経伸展テスト陽性
- (3)足関節底屈筋力低下
- (4)アキレス腱反射亢進
- (5)Babinski 徴候陽性
正答 (3)
正答は (3)。足関節底屈筋力低下です。
腰痛と左下肢痛、下肢伸展挙上テスト(SLR)陽性で、腰椎椎間板ヘルニアを考えます。MRIのT2強調矢状断像では、下位腰椎の椎間板が大きく後方へ突出し、下方へ垂れ下がるように脊柱管を狭めています。横断像でも、突出した椎間板が硬膜管と神経根を圧迫しています。選択肢のうち、下位腰椎のヘルニアによる神経根障害として起こりうるのは、S1神経根の障害による足関節底屈(つま先立ち)の筋力低下だけです。下腿三頭筋の力が落ちます。
【ほかの選択肢】
(1) 大腿前面の感覚鈍麻 誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
L3・L4神経根の領域です
(2) 大腿神経伸展テスト陽性 誤り
L2〜L4の上位腰椎の神経根障害で陽性になります
(4) アキレス腱反射亢進 誤り
S1神経根障害では低下・消失します
(5) Babinski徴候陽性 誤り
上位運動ニューロン障害の徴候で、腰椎の神経根障害では出ません
【神経根と症状の対応】
L4 膝蓋腱反射低下、下腿内側の感覚低下、前脛骨筋の筋力低下
L5 母趾背屈の筋力低下、下腿外側から足背の感覚低下
S1 足関節底屈の筋力低下、アキレス腱反射低下、足底・足外側の感覚低下
出典:2024年(令和6年) 医師国家試験 問34(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「D問題」のほかの問題
- 2025年(令和7年) 第6問大腿骨頭壊死症と関連が深い疾患はどれか。
- 2025年(令和7年) 第18問83 歳の男性。陰囊の皮疹を主訴に来院した。9 か月前から左陰囊に痛みや痒みを伴わない皮
- 2025年(令和7年) 第30問60 歳の男性。腹痛と動悸を主訴に来院した。4 週間前に早期胃癌で腹腔鏡下胃全摘術を受け
- 2025年(令和7年) 第42問68 歳の男性。血糖コントロール及び合併症の精査のため紹介受診した。糖尿病は55 歳時に
- 2025年(令和7年) 第54問日齢3 の男児。腹部膨満と胆汁性嘔吐を認めたため産科診療所から紹介され受診した。在胎39
- 2025年(令和7年) 第66問54 歳の女性。乳がん検診で異常を指摘され来院した。42 歳から①高血圧症で、降圧薬を内
スポンサーリンク


