7 か月の男児。頭部を前屈する動作を心配した両親に連れられて来院した。在胎40 週、体重3,020 g で仮死なく出生し…
A問題 第62問
7 か月の男児。頭部を前屈する動作を心配した両親に連れられて来院した。在胎40 週、体重3,020 g で仮死なく出生した。追視・固視を1 か月、あやし笑いを2か月、定頸を3 か月で認めた。2 週間前から両上肢を伸展挙上し、頭部を前屈する動作が出現した。約10 秒間隔で10 回以上反復し、次第に毎日みられるようになった。同時期からあやし笑いが乏しくなり、寝返りと坐位保持ができなくなった。可能性が高いのはどれか。
- (1)West 症候群
- (2)欠神てんかん
- (3)Lennox-Gastaut 症候群
- (4)先天性筋強直性ジストロフィー
- (5)福山型先天性筋ジストロフィー
正答 (1)
正答は (1)。West症候群です。
乳児期(7か月)に、両上肢を伸ばして挙げ、頭を前に屈める短い発作(てんかん性スパズム)が、約10秒ごとに何回も続けて起こり(シリーズ形成)、毎日みられます。同じ時期から、あやし笑いが減り、寝返りや坐位保持ができなくなりました(発達の停止・退行)。West症候群(点頭てんかん)の典型です。
脳波でヒプスアリスミア(振幅の大きい不規則な徐波と棘波が混じる像)を確かめます。治療はACTH療法やビタミンB₆、結節性硬化症が原因ならビガバトリンなどです。早く治療を始めるほど発達への影響を小さくできるとされます。
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【ほかの選択肢】
(2) 欠神てんかん 学童期に多い、数秒の意識消失発作 違う
(3) Lennox-Gastaut症候群 幼児期に多く、強直発作・脱力発作などの多彩な発作。West症候群から移ることがある 違う
(4) 先天性筋強直性ジストロフィー 出生時からの筋緊張低下・呼吸障害・哺乳障害 違う
(5) 福山型先天性筋ジストロフィー 乳児期早期からの筋緊張低下と発達の遅れ。発作のくり返しではない 違う
出典:2024年(令和6年) 医師国家試験 問62(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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